生活の中で自然に体を動かす機会を増やす/腰痛の予防も転倒防止には大切

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生活の中で自然に体を動かす機会を増やす/腰痛の予防も転倒防止には大切
 
<生活の中で自然に体を動かす機会を増やす>
認知症のきっかけになる転倒を防ぐには、普段の生活の中でできるだけ体を動かす機会を増やすことも大切です。
 
たとえば、布団で寝ている方なら、毎日、布団の上げ下ろしをすることがいい運動になります。
こうした体の動きを毎日続けるだけでも、高齢者の筋肉を鍛えるのに役立ちます。
 
床に座る生活は椅子やソファーの生活からすると不便かもしれませんが、立ち上がったり座ったりと、自然に体を動かす機会が増えるという良さもります。
 
「転ばぬ先の杖」という諺がありますが、転倒を恐れて体を動かす機会が減るよりは杖を使って体を動かしたほうがいいと思います。
 
杖は、先が3つに割れているものや4つに割れているものが転倒を防ぐには役立ちます。
外出する時だけでなく、施設の中や使って体を動かすべきです。
 
<腰痛の予防も転倒防止には大切>
 日本人が自分の体で不具合を感じている症状としては、男性では腰痛が第一位で、肩こりが第二位になっています。
女性では、肩こりが第一位で、腰痛は第二位になっています。
 
とくに腰痛は転倒にもつながりますので、腰痛を予防することは転倒の予防としても大事です。
 
腰痛を予防するには、過度に腰に負担をかけないようにすることがいちばんですが、座ったままとか、同じ姿勢のままでいるといった生活を見直すことも必要です。
 
テレビの前に座ったままでいることが多くありませんか。
じっとパソコンの前に座ったままになっていることはありませんか。
 
こうした生活を送っていると、腰に負担がかかり、腰痛につながります。
普段から体の動きにメリハリをつけるよう心がけてください。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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