転倒を防ぐ環境づくりも必要

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転倒を防ぐ環境づくりも必要
 
転倒を防ぐには環境の見直しも必要です。
たとえば、住み慣れた自宅にも、転倒の危険はけっこう潜んでいます。
 
・部屋が散らかっている
・読みかけの新聞や雑誌が床に無造作に置かれています
・脱いだ衣類がそのまま放置されている
・廊下や階段が薄暗くて足元が見えにくい
 
こんなことは若いころならまったく問題なかったでしょうが、高齢になると、そんなことでもつまづく原因になります。
 
バリアフリーは、室内では、主に床の段差をなくすことですし、屋外では、高低差があるところを階段にしないで緩やかなスロープにするのが主なバリアフリーです。
電卓や電話のボタンなどに触ればわかる印をつけることもバリアフリーです。
 
こうしたバリアフリーが高齢者にプラスなのはもちろんですが、たとえば段差をなくすことでつま先を上げる筋力を鍛える機会が失われるというマイナス面もあることを見落としがちです。
 
室内に段差があると、その都度足を上げて通ります。
それは、運動する機会が少なくなりやすい高齢者にとって、体を動かすいい機会でもあるのです。
 
足元に物が置いてあるとつまずくからといって何も置かない部屋にばかりいたらどうでしょうか。
部屋を片付けるために体を動かす機会がなくなってしまいます。
 
自分でできることはこまめに体を動かして、自ら積極的に安全な環境づくりを心がけることも転倒防止につながります。
 
気づくところから改善していってください。
 
テレビやパソコン、携帯電話の充電器などのコードが床に何本も這っているとか、マットやカーペットが滑りやすくなっているといったふうに、転倒しそうなところがないかチェックしてみてください。
そうした頭を使うと、脳の刺激にもなって認知症の予防にも役立ちます。
60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/41/6程度にまで、低下していたと報告しています。

ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。

ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。

ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
 
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