認知症の進行を遅らせる食べもの①『にんじん』

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認知症の進行を遅らせる食べもの①『にんじん』
 
●抗酸化力の強いβ-カロテンが豊富
にんじんといえば鮮やかなオレンジ色が目を引きます。
緑黄色野菜の代表格で、旬は冬です。
色が濃く、表面がなめらかで張りがあるもの、ひげ根の少ないものを選びましょう。
首の部分が黒っぽいものや青っぽいものは、甘みに欠けるので避けてください。
葉にもビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
葉付きのものがあれば、ぜひ利用しましょう。
 
にんじんといえば誰でも知っているあのオレンジ色はβ-カロテンの色です。
カロテンという名はキャロット(carrot)に由来しているといわれるほど、カロテンとにんじんは切っても切れない仲なのです。
β-カロテンを長期にわたってとり続けると、認知機能の低下を抑えられるという報告があります。
β-カロテンの持つ強い抗酸化力が、脳の機能維持に役立っていると考えられます。
 
にんじんには、きんときにんじんといわれる赤みが強い品種もあります。
この赤い色は、β-カロテンではなく、トマトなどにも含まれているリコピンです。
 
自然界に広く分布している、このようなオレンジ色や赤色、黄色などの色素を総称して「カロテノイド」と呼んでいます。
カロテノイドは抗酸化力が強く、リコピンにも脳の老化防止、生活習慣病予防効果があります。
 
●油といっしょにとると効果アップ
にんじんの栄養成分や風味は皮に多く含まれています。
皮はできるだけ薄くむきましょう。
炒めるときは、皮つきのままがいいでしょう。
 
β-カロテンは油に溶ける性質があり、油を使って調理すると、カロテンを効率よく摂取できます。
生だとカロテンの吸収率は10%程度ですが、煮ると30%、油炒めにすると5060%ぐらいになります。
炒めもの、きんぴら、バターソテー、グラッセなどがおすすめです。
生でサラダにするときは、オリーブオイルなどをかけて食べましょう。
 
ただし、にんじんにはアスコルビナーゼという、ビタミンCを破壊する酵素が含まれています。
加熱すれば問題はありませんが、生でほかの野菜とあえると、その野菜のビタミンCまで壊れてしまいます。
この酵素は酸に弱いので、酢やレモンを少し加えてください。
多すぎるとカロテンが壊れてしまいますので、軽く垂らす程度にしましょう。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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