認知症の進行を遅らせる食べもの③『トマト』

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認知症の進行を遅らせる食べもの③『トマト』
 
南イタリアでは自家製のトマトソースを大量に作って保存し使用
トマトは乾燥した南米のアンデス高原生まれ。
夏のイメージが強いのですが、じつは高温多湿の日本の夏は苦手です。
そのため、日本では春から初夏に採れたトマトがいちばんおいしい、といわれています。
 
南イタリアでは、トマトの収穫期になると、自家製のトマトソースを大量に作って保存し、さまざまな料理に使います。
このトマトとオリーブオイルが地中海式食事の主役となっており、健康の源といえるでしょう。
 
トマトは丸くて形がよいもの、ヘタが中心にあって張りがあるもの、ずっしり重いものを選びましょう。
 
●太陽の恵み、リコピン
トマトといえば、真っ先に思い浮かぶのはリコピンです。
リコピンはリコペンとも呼ばれる赤色の色素です。
カロテノイドの一つですが、とりわけ抗酸化力が強く、β-カロテンの2倍、ビタミンE100倍といわれています。
 
リコピンは血液をサラサラにして動脈硬化を防ぎます。
血糖値をコントロールして糖尿病を予防したり、肥満を抑制したり、ガンの発生を抑える作用もあります。
 
さらに、最近の研究によって、アルツハイマー認知症パーキンソン病などの神経変性疾患の発症を抑える、学習・記憶能力の衰えを防ぐ、などの働きがあることもわかってきました。
今後の研究の進展が待たれます。
 
リコピンは、ピンク系よりも赤系のトマトにより多く含まれています。
赤みが強いプチトマトやトマトの缶詰、トマトケチャップ、トマトピューレなども大いに活用しましょう。
 
●熱に強く油に溶ける
リコピンは熱に強く、油に溶けやすい性質があります。
ですから、生で食べるより、イタリア式にシチューやソースのペースにしたほうが、大量に効率的に取り込めます。
オリーブオイルといっしょに使うと効果が倍増します。
 
トマトはサラダの材料と決めつけずに、レパートリーを広げて、日々の料理にどんどん利用するといいでしょう。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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