認知症の進行を遅らせる食べもの⑯『いちご』

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認知症の進行を遅らせる食べもの⑯『いちご』
 
●「ビタミンCファイトケミカル」で認知機能を維持する効果大
見た目のかわいらしさや甘酸っぱい味で人気のいちごですが、外見だけでなく、栄養効果も伴う実力派です。
旬は春です。
色鮮やかでつやがあるもの、ヘタがみずみずしいものを選びましょう。
 
まず目を引くのはビタミンCの含有量です。
果物のなかでもトップクラスといえるでしょう。
ビタミンCは抗酸化作用が強く、生活習慣病や老化を防ぎ、ストレスに対する抵抗力を高めます。
 
このほか、いちごにはアントシアニンやフラボノイド、ポリフェノールなどのファイトケミカルが豊富に含まれています。
 
これらの相乗効果で、いちごが認知症の進行を遅らせることがわかってきました。
アメリカのラッシュ大学の研究チームが高齢女性を対象に行った調査では、いちごを月2回以上食べた人は、認知機能が低下するスピードが16%遅くなりました。
 
いちごに限らずベリー類には同様の作用があると考えられています。
 
ハーバード大学医学部とブライハム婦人病院の研究チームが、約16000人の70歳以上の女性を対象に行った大規模な疫学調査でも、その効果が確認されました。
 
ブルーベリーやいちごの摂取量が多い人は、加齢による認知機能の低下を遅らせることができたのです。
摂取量が多いほど認知機能は長く保たれ、ベリー系の果物の摂取量と認知機能とは相関関係があると認められました。
 
ベリー系果物には、脳の酸化を食い止め、炎症を抑える働きがあると考えられています。
脳は脂質が多いため、酸化による損傷が起きやすくなっています。
その損傷が加齢とともに蓄積され、認知症へと進行していくのです。
酸化を抑えることは、脳の機能を維持するには必須のことといえます。
 
●いろいろな種類のベリーを毎日食べよう
いちごをはじめ、ブルーベリーやラズベリークランベリーなどのベリー系の果物を、毎日半カップ程度はとりたいものです。
日本ではいちご以外のベリーは、生では手に入りにくいので、ジュースや冷凍ものでもかまいません。
 
認知症の発症を遅らせるには、少しずつでも日々とることが大切です。
認知症 治った!助かった! この方法 より」
 
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現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。
これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。
とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。
近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。
長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。
ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという深刻な問題も起きています。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
また、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。
胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。
このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
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