愛することをこころの習慣にする―「習慣1」

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愛することをこころの習慣にする―「習慣1
 
元気のもとの一つは、心にあります。
 
いくつになっても愛し、愛される気持ちを大切にしたいと思っています。
 
若い人のいう「愛」とは少し違うかもしれませんが、だれかといっしょに楽しんだり、感動したり、泣いたりする時間を大切にしたいのです。
つねに愛そうとする気持ちは、長年続けてきた心の習慣といえるでしょう。
 
なかには「だれの手も借りずに、一人で生きていくほうが気楽」という人もいて、そういう人は何ごとにも一人で対処するのが当たり前になっていることでしょう。
たしかに、人間にはそうした独立心も必要ですが、それだけで本当に幸せを感じられるでしょうか。
心が満たされるでしょうか。
 
喜びや楽しみは、人と分かち合った分だけ大きくなっていくと信じています。
より楽しく生きるには、より多くの愛が必要です。
 
しかし、「恋愛が長く続かない」とか、「なかなか人を好きになれない」という悩みを抱える若い人が少なくないと聞きます。
そういう人は、男女問わずにいろいろな人と知り合い。
その人の良いところを発見するようにしてみたらどうでしょう。
長所を見ようとするうちに、心のなかに自然に愛情が育ちます。
より良い人間関係が築かれ、やがてそれが恋愛へと発展していく可能性は大きいと思います。
 
また、心健やかに人生を楽しむためには、「憎む」という気持ちを持たないことです。
 
もちろん私の周囲にも、いやなことを言ったり、失礼な行動をとったりする人がいないわけではありません。
 
でも、私の場合、そういう人に対しても憎しみを抱くということはありません。
いつかわかってくれるだろうと、気長に待つことにしています。
 
だれかを憎んだり、悪口を言ったりして、心が満たされたことがありますか。
結局、何の解決にもならないということは、あなた自身がいちばんわかっているはずです。
 
そんなことより、人生にはもっとほかに時間をかけなければならないことがたくさんあります。
90年以上生きてきて、それでもまだ時間が足りないと感じる私が言うのですから、そう信じてください。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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