なるべく歩く―「習慣10」

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なるべく歩く―「習慣10
 
食生活の乱れと並んで問題なのは運動不足です。
しかし、忙しい毎日を過ごす現代人にとって、運動する時間をとることは至難の業です。
 
昔から特別な運動をする余裕もなく、この歳になってしまいました。
それでもこんなに足腰が元気なのは、歩く習慣のおかげです。
 
一般に、一日に一万歩を歩くといいといわれますが、ただ単に一万歩も歩く時間はとてもとれません。
 
そこで、病院や大学内ではエレベーターを使わず、階段を利用することにしています。
建物の1階分の階段数は23段なので、5階まで上がれば、役100段。
階段の場合、運動量は平地の歩行の2倍以上になるといわれていますから、これで200歩、歩いた計算になります。
 
診察や講義のために、1階から5階までの往復を何度も繰り返しますし、急いでいるときは、1段飛ばしで駆け上がります。
ときには勢いあまって、1階分上まで行ってしまうこともあります。
 
もちろん、地下鉄でもエスカレーターは使いません。
必ず階段を使うので、よく使う駅の階段の段数を覚えてしまいました。
 
 また、空港の動く歩道にも乗らず、早足で歩くようにしています。
出張のときは荷物が多く、10キロほどのかばんを両手に下げていますから、その負荷の分だけ運動量もふえます。
 
 空港内を足早に歩きながら、途中で何人もの人を追い抜くと、「ヤッタ!」って感じで、すごく愉快な気分になるのです。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」

 

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。

血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。

それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

 

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。

とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

 

脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。

二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。

シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

 

ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。

ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

 

また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。

ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

 

一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

 

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