大勢でスポーツを楽しむ―「習慣11」

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大勢でスポーツを楽しむ―「習慣11
 
特別な運動をする時間はとれませんでしたが、スポーツを楽しむことは好きです。
 
競技ではなく、楽しみのためのスポーツには年齢は関係ないと思っていますから、若者といっしょにスポーツをしたいと思っていますが、今のところその時間がありません。
 
1年に1回くらいは、夏休みやお正月には息子夫婦とゴルフをすることもあります。
スポーツとはいえませんが、看護大学の学生たちに誘われて、六本木のディスコにいったこともあります。
 
若い人たちのみずみずしさ、そしてしなやかさ、心の柔軟さなどは、なんともまぶしいばかりです。
そうした若者たちの姿に、青春時代の自分の姿を重ねて、幸せな気分にひたることができるのです。
 
たしかプラトンの言葉にもありました。
 
「若者たちが、運動や舞踏をしているところへ出かけていって、自分になくなった肉体のしなやかさや美しさを見て喜び、若いころの美しさや愛らしさを思い出しなさい」と。
 
肉体の若さが失われても、その記憶のなかから、当時の思い出や記憶が失われることはありません。
若い人と同じ時間を過ごすことでそれが鮮明に蘇り、私たちに活力を与えます。
 
肉体は老いても、若い感覚は取り戻すことはできるのです。
そんな意味で、若い人たちといっしょにいると、人生を二度楽しむことができるのです。
 
昔からサッカーも好きで、子どものころは近所の子どもたちとサッカーのまねごとをして遊んでいた記憶があります。
貧しかったので、サッカー用の靴などは買ってもらえませんでしたが、今のサッカー熱の盛り上がりに、そんな子どものころの記憶が蘇ります。
 
ですから、ワールドカップの期間中などは、原稿の締め切りに追われながらも、ついテレビに目がいってしまいました。
そして、日本の選手がゴールを決めた瞬間、私の足も選手さながら、宙を蹴り上げていました。
 
こういう試合を見て、何が楽しいかというと、試合の翌日、若い人たちと試合についてあれこれ語り合えることです。
それはそれは盛り上がって、とても気持ちが高揚します。
まるでもう一度一緒に試合を見ているかのように。
本当は、試合会場に出かけていって、大勢で観戦したいくらいです。
一人だけでは試合を楽しむことなどできません。
 
90歳を超えているにもかかわらず、「若い」と言われるのは、若い人たちと接する機会が多いからだと思っています。
 
20009月、75歳以上の元気な老人や、まだ60歳を越えたくらいでも早めに誘って、「新老人の会」をつくりました。
この会員には、文化的なことだけでなく、スポーツも勧めています。
会員でグランドシニアのソフトボールチームもつくりましたので、私もこのゲームに加わるつもりです。
「生きるのが楽しくなる 15の習慣/日野原重明 より」
 
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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。
血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。
それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。
 
根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。
とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。
 
脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質というものが行き来します。
二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。
シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。
 
ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、シナプスは次々にこわれていきます。
ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。
 
また、脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
 
一般にビタミンB類は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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