ボケ予防に理想的な「毎日納豆トレーニング」

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ボケ予防に理想的な「毎日納豆トレーニング」
 
■納豆は認知症予防のための完全食
食事のスタイルで言えば、和食がベスト。
和食の食事に、毎日1パックの納豆を食べるようにすれば、それだけで認知症予防にほぼ理想的な食事となります。
 
納豆は、当然ながら大豆からできていますから、植物性のタンパク質が豊富です。
 
大豆などの植物性タンパク質は、動物性のタンパク源となる肉や卵などに比べてコレステロールや脂質の含有量が少なく、糖尿病や脂質異常症を誘発する可能性が低いタンパク源と言えます。
 
また、大豆に含まれているレシチンという成分は、脳内で記憶力や学習能力を高めるアセチルコリンという神経伝達物質の材料になり、脳細胞の破壊を防いで認知症を予防する効果が期待されています。
同じく動脈硬化の予防効果もあるため、生活習慣病全般の予防にもつながります。
 
さらには納豆は大豆を納豆菌で発酵させたものですが、この発酵のときにナットウキナーゼという酵素がたくさんつくられます。
このナットウキナーゼは、血管に沈着している悪玉コレステロール中性脂肪を溶かし、血栓を防いで血圧を下げる高い効果があると考えられています。
 
つまり、これも動脈硬化を改善して血管の状態をよくすることにつながるので、認知症や各種の生活習慣病の予防に直結するのです。
 
このように、納豆は認知症予防のための「完全食」と言っても過言ではない食品です。
認知症に日々向かい合っている医師としては、「納豆は日本が生んだ最高の食べ物である!」と声を大にして伝えたいほどです。
ですから本当は11パックどころか、3食すべて食べてほしいくらいです。
 
■タレの代わりに認知症や生活習慣を予防する油をかける
なお、納豆には通常、専用のタレが付いていますが、それをそのまま欠けて食べることは控えましょう。
 
控える代わりに、たとえばフィッシュオイルやエゴマ油などのω-3系の油、あるいはオリーブオイルなどのω-9系の油を少量かけて食べるようにすると、さらに栄養バランスがよくなります。
 
このω-3系とω-9系というのが、認知症や各種の生活習慣病を予防する効果があるとした脂質です。
 
ほかにも、ω-3系の油にはアマニ油やシソ油、ω-9系の油にはキャノーラ油などがあります。
あるいは、抗酸化作用が強いとされる米ぬか油などをかけてもいいでしょう。
 
逆に、牛や豚、鶏などの陸上生物の肉に含まれる油(飽和脂肪酸)や、植物性でもコーン油や大豆油(ω)-6系、パーム油(飽和脂肪酸)などは、各種の生活習慣病認知症、ひいては脳卒中心筋梗塞なども引き寄せやすいとされています。
 
動物の脂肪に含まれる飽和脂肪酸や、揚げ油などに使われることが多いω-6系の油は、普通に食事をしていると、どうしても摂取量が多くなりがちです。
そこで納豆にかけるタレの代わりに、もっと多く摂取すべきω-3系やω-9系の油を使うことで、脂質の摂取バランスをも改善することができるのです。
 
さらには、そうしてかける油をいろいろ変えていくと、風味が変わるので納豆を飽きずに長く食べ続けることができます。
やはりおいしくないと続きませんし、同じ食品ばかりが続くと飽きやすくなりますので、脳に刺激を与える意味でもこうした工夫が効果的です。
 
11回なら夕食時がお勧め
なお、納豆は表面積が増えるひき割りタイプがお勧めです。
 
表面積が増えるので、1パックに含まれる納豆菌の数が増え、ナットウキナーゼなどの有効成分も増えやすいからです。
 
また、「3食すべてで納豆を食べるのはさすがに無理……」という方は、朝食ではなく夕食の際に食べるよう意識するとよいでしょう。
 
納豆に含まれるナットウキナーゼが血液や血管に作用して改善したり、血栓の予防効果を発揮したりするには、食後5時間前後の時間がかかるとみられています。
 
脳の血管が詰まって脳梗塞が起きやすいのは、夜中の1時から朝の5時くらいの、いわば「魔の時間帯」であることがよく知られていますので、その時間帯に合わせて納豆に血栓の予防効果を発揮してもらうには、夕食時に食べるのがいちばん効果的というわけです。
 
脳梗塞以外の血管が詰まる病気でも同じ原理が働くと予想されますから、各種の血管病や認知症を防ぐためにも、夕食時には1パックの納豆を心がけてください。
 
■ワーファリンを使用している人はたべてはいけない
ただし、「抗血栓療法」といって、血液をサラサラにする効果のあるワーファリンという抗血栓薬を飲んでする人では、納豆を食べすぎると薬の効果が阻害されてしまうため、納豆を食べ過ぎないように注意が必要です。
まれに食べる程度であれば問題はありませんが、ここで推奨しているように毎日1パックも食べるのは禁物です。
 
納豆に含まれる納豆菌には、ビタミンKという栄養素をたくさんつくり出す作用もあります。
ビタミンKには血液凝固作用があるのですが、健康な人が食品として摂取する場合には、ナットウキナーゼなどの血栓予防効果のほうが優っている状態です。
 
しかし、抗血栓療法で使われるワーファリンは、このビタミンKの働きを抑えることで血液をサラサラにしようとする薬であるため、納豆を食べすぎるとせっかく抑制しているビタミンKが体内でたくさんつくられてしまい、薬の効果が相殺されてしまうのです。
この薬を飲んでいる人は、薬の効果が抑制されると危険な状態になることが多いため、納豆を食べ過ぎないようにくれぐれも注意してください(最近では、納豆を自由に食べられるタイプの抗血栓薬も登場しています)
認知症予防トレーニング「認トレ」一生ボケない!38の方法 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
 
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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