“脱ストレス”で心も血管も、しなやかに

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“脱ストレス”で心も血管も、しなやかに
 
私たちはさまざまなストレスに常に襲われています。
けれども人間にとって「ストレスがない(少ない)状態」は大事です。
心身のストレスは、突然死などの循環器のトラブルを招くからです。
ここでは、ストレスを溜めない(撃退する)方法として、「アロマテラピー」についてお話していきましょう。
 
アロマテラピーは、植物の香りや働きを借りる、自然療法の1つです。
アロマテラピーは、心を癒やしてくれる」と、何となく感じている人は多いのではないでしょうか。
近年、そんな印象を科学的に裏付けてくれるような研究が増えています。
 
大門雅夫先生(東京大学医学部附属病院検査部)は、2008年当時、千葉大学在学中に「アロマテラピーによって心臓の冠動脈の血流が増加する」と発表しました。
研究では、健康な男性11(平均34.3)に、「30分間の安静後」「ラベンダーの花から抽出したオイルを温め香りを拡散させた部屋で30分間安静にするアロマテラピー後」、それぞれに冠動脈を拡張する薬を投与し、血流の量を比べています。
 
また、病院のスタッフを対象に行った実験でもめざましい効果が出ています。
夜勤を担当したスタッフに、仕事後にアロマテラピーをしてもらうと、血管内皮細胞の状態が、著しく改善したのです。
血管内皮機能検査であるFMDの数値が、10%から12%へと増加しました。
 
アロマテラピーといっても、「精油をポットで焚く」などというマメなことを、頑張る必要はありません。
紅茶やワインなどもフレーバー(香り)を楽しめるので、アロマテラピーの一種ととらえてみてください。
よい香りで「ホッ」と心がほどけていくような瞬間をこまめに設けることは、意外と大切なことなのです。
 
※血管内皮の状態を調べる2つの方法
 
 血管内皮とは「私たちの健康状態を映し出すかがみのようなもの」です。
自分の血管の状態について、調べておきませんか。
検査によって、動脈硬化を早期に発見、治療できます。
いずれも、保険適応なのでご安心ください。
 
FMD測定」(血流依存性血管拡張反応)
とても専門的な検査です(所要時間は約30)
大学病院などを中心に、一般的な医療機関でも導入されてきています。
腕の血管を「5分間完全に止めること」と「5分間解放すること」を交互に繰り返す、という検査です。
血管機能が正常な場合、血管を止めると血管内皮からさまざまな物質が放出されて、血管を押し広げようとします。
その血管拡張の強さをエコーで測り、血管内皮の健やかさを判断します。
ただし、この検査を行う医師、技師には熟練した技術が必要です。
 
「エンドパット」
「エンドパット」という装置による、手軽な検査です(所要時間は約15)
多くの医療機関で受けることができるので、よくおすすめしています。
1本の指先だけで検査できる」という便利なものですが、まだまだ臨床での経験か少なく、これから期待される検査方法です。
糖尿病治療などで「どちらの治療薬が効いているか」を比較検討するために、エンドパットによる検査が活用されている報告も出てきています。
 
 血管のトラブルは、検診時の検査では見つかりにくいものです。
動脈硬化の早期発見に関しては、血管内皮を調べることが最も近道です。
思わぬ結果が出ることがあるので、機械があれば、是非検査を受けてみてください。
「しなやかな血管が健康の10割 より」
 
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

 一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切です。
 
 人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
 
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