
デトックス効果のある食物繊維も、とりすぎるとカラダの老化を早めることに
排便を促したり、体内の有毒物質を排出するなど、そのデトックス効果で注目される食物繊維。
近年、不足気味の人が増えている一方で、その働きを期待する女性を中心に、毎日過剰に意識して食物繊維をとろうとする人も増えたように思います。
食物繊維が特に豊富な食品といえば、穀類、イモ類、豆類、そして根菜を中心とした野菜です。
こうした食品をよく食べて食物繊維をしっかりとろうとする人の中には、「とればとるほどいい」と勘違いされている方がいらっしゃいます。
食物繊維そのものは栄養にならないといわれているので、いくらとっても余分な分は便となって排出されるだけだと思われているようです。
でも、実際は違います。
まず、食物繊維のとりすぎは、腸を刺激しすぎて下痢を引き起こし、必要なミネラル分まで体外に排出してしまいます。
また、便のカサが増しすぎて腸粘膜を損傷したりすることもあるようです。
そのほかの栄養分についても、腸の調子が悪くなれば、どうしても吸収する力が落ちます。
腸内で作られているビタミンB群も減少してしまうでしょう。
食物繊維の目標量は、食事摂取基準(2015年版)によると、1日当たり男性は20g以上、女性は18g以上とされています。
上限値は特に設けられていません。
食物繊維20gというと、ゴボウで約350g(約2本分)、サツマイモで約900g(約4本)くらい。
ひとつの食品でこんなにとっている人はいないと思いますが、食物繊維が豊富な食品ばかりを毎食組み合わせて食べているという方は、過剰摂取の可能性があります。
特に、サブリメント等でも食物繊維をとっている方は要注意です。
野菜300gで食物繊維は約10gとれます。
野菜で食物繊維を補給するならば、野菜は1日に約600g程度で十分でしょう。
1色当たり100~200g程度が目安です。
「老けない人は何を食べているのか より」
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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ成分です。
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