低GI値の食事で脳のパフォーマンスアップ

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低GI値の食事で脳のパフォーマンスアップ
 
お昼から夕方にかけて食べるものは、「低GI食」を心がけましょう。
 
GIとは、GlycemicIndex(グリセミック・インデックス)の略で、食品の血糖値の上がりやすさを示す指標です。
ブドウ糖のような単糖類を100とすると、炭水化物、タンパク質、脂質の順に低くなっていきます。
 
イライラや午後の眠気、空腹感、夕方の集中力低下などが頻繁にある人は、「血糖値の急降下」を疑ってみたほうがいいかもしれません。
おそらくそういう人は、昼食時や仕事中の空腹時に、高GIな食品を食べてしまっているのです。
 
では、具体的に何を食べればよいのでしょう。
 
たとえば、ご飯であれば白米より玄米、めん類であればうどんよりそばのほうが、食物繊維が含まれているので低GI食といえます。
また、同じ小麦粉でも、パンよりパスタのほうが小麦粉の粒子が粗いので、低GIです。
 
外食をする場合でも、できるだけ野菜やお味噌汁、スープとセットで食べるようにしましょう。
たとえば、牛丼大盛りにするのではなく、並盛りでお新香サラダを頼む。
コンビニでも、おにぎりを2個、3個食べるよりも、おにぎりは1個にして、ゆでたまごやサラダ、野菜の具が多い味噌汁を買う。
一例として、350円、400円、450円という値段別に、コンビニで買える昼食を上げてみましたので、参考にしてみてください。
 
<おにぎりは他のおかずとセットで食べよう>
350円ランチ:おにぎり1個、味噌汁、ゆでたまご2
400円ランチ:おにぎり1個、味噌汁、サラダチキン
450円ランチ:おにぎり1個、味噌汁、ゆでたまご、グリーンサラダ
 
 昼食では、食べる順序も大切です。
最初に炭水化物を食べると、吸収が早いため、血糖値が急上昇しやすい。
食べる順番は、コース料理と同じように考えればいいと思います。
大きく分ければ、次の順番で食べるのがいいでしょう。
 
 サラダや野菜など、食物繊維が多い料理
       ↓
 タンパク質中心のおかず
       ↓
ご飯、パン、めん類などの炭水化物
 
要するに、低GI食から順番に食べるということです。
最初に食物繊維を食べると、糖質の吸収スピードをゆるやかにする効果がります。
同じメニューでも、食べる順番によって、血糖値の上がり方が変わってくることを覚えておいてください。
このようなランチタイムの小さな工夫が、午後からの脳のパフォーマンスに大きく影響を与えるのです。
 
朝食、昼食、夕食だけでは、どうしてもその間に血糖値が下がりがちです。
そこで何か間食をする場合にも、できるだけ低GI食を選びましょう。
 
おすすめしたいのは、ナッツです。
ナッツは57割りぐらいが脂質なので、血糖値が急に上がることはありません。
また、脂質を摂取すると、十二指腸からコレシトキニンが分泌され、脳へ満腹シグナルを送るので、空腹感が抑えられるというメリットもあります。
 
注意点としては、無塩ナッツを選ぶことです。
あくまで間食なので、量は手のひらいっぱい程度に抑えておきましょう。
「疲れない脳をつくる生活習慣 より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
また、人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
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