細胞エネルギーのカギ「鉄分」

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細胞エネルギーのカギ「鉄分」
 
女性にとって大事なミネラル、という意識はあっても、なかなか補いきれないのが「鉄分」です。
 
鉄の本当の働きを知るためには、まずは「ミトコンドリア」という言葉を覚えてください。
ちょっとミクロの世界を探検しましょう。
 
細胞の中には、エネルギー産生工場である「ミトコンドリア」があり、ミトコンドリアではATP(アデノシン三リン酸)という物質がつくられます。
全身のすべての細胞は、ATPをエネルギー源として使います。
体温をつくったり、代謝したり、体が成長できるのもすべてATPがあってこそ。
鉄は、このミトコンドリアでATPをつくりだすときに欠かせない酵素に含まれているのです。
たとえば過度なダイエットや、肉や魚をほとんどとらない食生活によって鉄が不足すると、とたんにATPがつくられなくなり、細胞のエネルギーが不足して全身にあらゆる不調が起きます。
 
熱をつくるパワーが低下するので、低体温や冷え症に。
また、肌のシミを予防する酵素も鉄によって働くので、鉄が不足するとシミができやすくなります。
コラーゲンの合成にも鉄は欠かせないので、コラーゲンが不足し、シワやたるみに悩まされることも。
免疫力が落ちて、風邪を引きやすく、治りにくくなることも鉄不足の症状の一つ。
このように、鉄不足は老化と密接につながるのです。
 
鉄分を豊富に含む食材を意識してとりましょう。
卵は特に卵黄部分に鉄が豊富です。
肉や魚は赤身になるほど鉄の量が多くなり、レバーや内臓は鉄のかたまりといえます。
野菜なら、大根葉や小松菜、ほうれんそう。
なお、動物性食品と植物性食品では鉄の吸収率がかなり違います。
動物性食品に含まれる「ヘム鉄」は植物性食品の「非ヘム鉄」より吸収が数倍高いので、レバーのほうが効率的な鉄摂取減といえます。
 
鉄は細胞のエネルギーの材料として、欠かせないミネラル。
鉄をとるなら、青菜よりレバーのほうが効率的。
「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」
 
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  「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?
顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。
それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
 
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
 
ビタミンB12は細胞の生成に重要な核酸たんぱく質、認知機能と関係が深く、また、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きがあります。
ビタミンB12は、ストレス社会に生きる現代人のこれからの健康に役立つ栄養素です。
 
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