脂質異常症を予防する

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脂質異常症を予防する
 
脂質異常症には次の3つのタイプがあります。
 
●高LDLコレステロール血症(悪玉コレステロールが多い)
●低HDLコレステロール血症(善玉コレステロールが少ない)
●高トリグリセライド血症(中性脂肪が多い)
 
脂質異常症にはとくに自覚症状はありませんが、放置すると増えすぎた脂質が血管の内側にたまって、動脈硬化を引き起こします。
それを放置すれば、日本の3大死因の2つ、脳卒中心筋梗塞を招きます。
 
また、比較的早い段階から加齢とともに増えていくのも、この病気の特徴。
男性では30代あたりから増え始め、50代ではおよそ2人に1人が抱えています。
女性の場合は、女性ホルモンのエストロゲンが脂質の代謝を促す働きをしているため、閉経を迎える50代あたりから増え始め、60代ではおよそ3人に1人に見られます。
 
脂質異常症予防には「軽めの夕食」+味噌
 
コレステロールのもとになる動物性脂肪、中性脂肪の元になる甘いものやアルコールなどを減らすのは大前提ですが、食生活全般も見直してみましょう。
朝食と昼食はしっかりと摂り、夕食は軽めというバランスをおすすめします
単に量を減らせと言っているわけではありません。
おかずに野菜やキノコ類、海藻などをたくさん取り入れれば、カロリーは抑えてもボリュームは出るので満腹感は得られます。
 
主食には、玄米や雑穀、麦を混ぜましょう。
白米よりビタミンやミネラルが豊富なうえに、噛みごたえがあるので早食いや大食いを防ぐことができます。
 
そこに加えてほしい発酵食品は、ずばり味噌です。
赤味噌にはコレステロール中性脂肪を低減させ、代謝を上げる作用があるので朝食に
白味噌には中性脂肪を低減させ、鎮静効果があるので、夕食に
 
脂質異常症予防におすすめの食材と発酵食品》
 
海藻
抗肥満効果がある
青魚
悪玉コレステロールを低減させるDHAEPAが豊富
大豆製品
悪玉コレステロールを低減させる
味噌
悪玉コレステロール中性脂肪を低減させる
悪玉コレステロールを低減させる
食欲を抑える効果がある
 
女性ホルモンのひとつで、卵胞ホルモンとも呼ばれる。
悪玉コレステロールの抑制、血管拡張作用などもある。
「腸を元気にしたいなら発酵食を食べなさい より」
 
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。
 
ビタミンB12は主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
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