疲れの引き金となるのは「活性酸素」である
脳でも内臓でも筋肉でも、疲れの直接の引き金になっているのは、活性酸素です。
さまざまな健康分野において、活性酸素は老化や病気の原因となるという情報を耳にすることも多いでしょう。
私たちはつねに呼吸をして酸素をとり入れています。
おもな活性酸素には、スーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素の4種類があります。
活性酸素はほかの物質に対する反応性(活性)が高く、強力な「酸化作用」を持っています。
酸化とは、ほかの物質の電子を奪うことですが、電子を横取りされたほうの物質は不安定になり、正しい機能が果たせなくなります。
そして、自らを安定させるために、ほかの物質から電子を奪おうとするため、まわりの細胞や組織にドミノ倒しのようにダメージが広がります。
ミトコンドリアが酸化ストレスを受けると、エネルギーが効率的に生み出せなくなり、細胞の機能が低下します。
そして、自律神経の細胞が本来の働きをすることができなくなります。
これが「疲労」です。
2. 自律神経の細胞(とくにミトコンドリア)が酸化して錆びる。
3. 自律神経の細胞が本来の働きができなくなり、組織全体のパフォーマンスが低下する。
4. 疲労が起こる。
生きている限り、呼吸は止められないため、活性酸素は発生し続けます。
その一部はウイルスなど外敵を攻撃するときなどに有効活用されていますが、増えすぎた活性酸素は危険です。
そのときに活躍するのが、酸化をブロックする「抗酸化作用」を持つ酵素群です。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
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虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12は、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
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