
鶏胸肉で疲労と肥満のダブルパンチを避ける
鶏胸肉は、イミダペプチドの優れた供給源となるばかりではありません。
低脂肪・低カロリーであり、多くのタンパク質を含んでいます。
成人に必要なタンパク質は1日体重1kgあたり1.0gで、体重が60kgならタンパク質は60g、70kgなら70gという計算になります。
100gの鶏胸肉を食べれば、標準的な体型の人なら1日のタンパク質の必要量の30~40%がとれるのです。
タンパク質のボリュームに加えて、そのクオリティが高いのが鶏胸肉の特徴です。
我々の体の筋肉、内臓、血管、骨、皮膚、毛髪、爪、神経などを作るタンパク質は、20種類のアミノ酸から作られています。
そのうち9種類は体内では合成されない「必須アミノ酸」です。
必須アミノ酸は日々の食事からとり入れなくてはなりません。
鶏胸肉はこの必須アミノ酸をバランスよく含んでいるのです。
タンパク質を十分にとると、疲労と肥満の予防につながります。
筋肉は水分を除くと大半がタンパク質であり、タンパク質をしっかりとれば運動不足や加齢などによる筋肉量の減少が抑えられます。
筋肉を作っているタンパク質は、アミノ酸に分解されて、またタンパク質に再合成されます。
筋肉量を保つには適度な運動による刺激は欠かせませんが、加えて材料となるタンパク質が欠乏しないようにするべきなのです。
筋肉量が減ると自らの体重が支えられなくなり、筋肉の負担が増えて疲労につながります。
また、筋肉はじっと動かないときでも体温を保つために熱を作っています。
タンパク質不足で筋肉量が減ると、基礎代謝が下がって太りやすくなります。
また、細胞の修復に関係する成長ホルモンの分泌が低下します。
筋肉量がへり、体重が増えるとなおさら疲れやすくなるという悪循環に陥ります。
それを避けるためにも、鶏胸肉などから良質なタンパク質を補うべきなのです。
「すべての疲労は脳が原因2 より」
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
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