極めて優秀な食品は、大豆タンパク
私たちの体は、普段、このホモシステインが過剰にならないために、巧みな防御機構が働いているのですが、いずれにしても、両者はいつも車の両輪のように体の中で働いていますから、その絶対量を減らすことが肝要となってきます。
実は、これらが自然にできていた日本人本来の食生活に、その解決策を見出したのです。
それが大豆タンパクの摂取です。
大豆は日本食の中心です。
大豆は、肉や卵に負けない良質なタンパク質が多いだけでなく、さまざまな栄養素がバランス良く含まれる一方で年齢とともに高くなりやすいコレステロールは一切含んでいないため、極めて健康的な食品といえます。
かつての日本人は、大豆食品を多く摂っていましたので、アルツハイマー病が少なかったのは、そのことが一因だったのかもしれません。
これらの栄養素が不足すると変換が滞るため、ホモシステインが過剰になってしまいます。
そのためビタミンB6、ビタミンB12を同時に摂ることも大事なのです。
「薬いらずで認知症は防げる、治せる より」
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物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれ
物忘れとは、脳は、体の機能全般をコントロールしている司令塔ですが、加齢とともにその働きは衰え物忘れの症状が出てきます。
脳血管の動脈硬化を放っておくと、血液循環が悪くなって脳細胞の動きが低下し、記憶力や思考力などが鈍り物忘れがはじまります。
40歳を越えた頃から「ど忘れや物忘れが激しくなった」「人の名前がなかなか思い出せなくなった」などと物忘れを感じるようになるのは、脳機能低下のあらわれです。
物忘れに関して脳の機能を活性化する重要な栄養素がビタミンB12です。
脳の神経細胞は約140億個といわれ、25歳を過ぎると1日に10~20万個ずつ死滅していきます。
死滅した神経細胞は2度と再生されず物忘れもひどくなります。
しかし、死滅した神経細胞は元に戻らなくとも、神経の通り、すなわちネットワークをよくすれば、低下した機能を補い、さらには高めることができ物忘れも改善されます。
ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
ビタミンB12は、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、補った方が良いとされています。
ただし、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある発酵食品には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
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