幸福系ホルモンと自律神経をセットで使う

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幸福系ホルモンと自律神経をセットで使う
 
オキシトシン(「コミュニケーション・ホルモン」とか、「愛情ホルモン」などと言われます)を増やすことはできるのでしょうか?
 
一番簡単な方法は、家族や親しい人と「楽しく過ごす」こと、そういう時間を増やすことがオキシトシンを増やすベースになります。
さらにそういう親しい人、仲良しの人と「触れ合う」こと、具体的な愛情表現でオキシトシンは増えます。
また、親切心を持ったり、素直な気持ちをあらわしたりすることでもオキシトシンを増やすことができます。
 
一方、一人でゲームや映画の世界に没入すればオキシトシンが増えるかと言えば、そこには他者とのリアル・コミュニケーションがないので、効果的ではありません。
 
じつはこのオキシトシン、もともとはコミュニケーション系のホルモンというよりは、女性特有のホルモンだと言われていました。
 
子宮を収縮させたりとか、母乳を分泌させたりするホルモンであり、また、母親の脳から分泌されて母乳の合成と分泌を促進させる力があることで知られていました。
 
それがごく最近、男性でもオキシトシンが出ており、女性だけではなく男性の体の中でもオキシトシンが作用していることがわかりました。
 
対戦ゲームや恋愛ゲームなど、ゲームという二次元世界でも世代を問わずに楽しめるコンテンツがあふれていますが、オキシトシンが積極分泌されるのは、人間対人間というリアルな社会的交わりの中であり、まさにコミュニケーション・ホルモンなのです。
 
実際の家庭での団らんの時間、恋愛関係にある相手との時間、仲間と楽しく過ごす時間、これがオキシトシンを増やす時間です。
 
それと昼間に優位な交感神経、夜に優位な副交感神経、この二つの「触れ幅」が大きな人は、アンチエイジングという面では、あまりよろしくない状況です。
 
二つの自律神経は、1日のうちで明確に分かれているわけではありません。
 
その時間帯でほんの少しだけ、片方が優位になっているだけです。
実際、交感神経と副交感神経がジェットコースターのように上下するわけではありません。
交感神経が優位だといっても、副交感神経もゼロではなく働いています。
私たちの自律神経は、その微妙なバランスで保たれているわけです。
 
さらに昼間の時間帯でも、例えば会議や打ち合わせ、あるいは交渉事などで交感神経が高まり、自律神経のバランスがより交感神経優位になった場合でも、ちょっと副交感神経を上げてやる、つまり神経を「ゆるめる操作」をしてあげるための思考・発想は、非常に重要です。
 
これらのホルモンや自律神経の制御系について、メジャーリーガー、プロ野球選手、Jリーガーなどにアドバイスをすることがよくありますが、それがしっかりとできる人は、活躍して実績を残しています。
 
彼らには、普段から幸福系のホルモンを上げるような行動・思考法をアドバイスした上で、ここ一番での自律神経のコントロールをセットでアドバイスします。
ホルモンと自律神経を、ともにバランスのよい状態にすることが、最高のパフォーマンス発揮につながるのです。
 
そのほかの競技でも、ストレスのかかる国際大会で実績を残せるのは、基本的にホルモンと自律神経のコントロールがうまくいっている選手です。
 
緊張する現場、スポーツ選手なら大会本番、会社員なら取引先でのプレゼン、母親なら子どものPTAでの会合など、普段より大きなストレスがかかる状況で、自分本来の力を出したいならば、普段から幸福系のホルモンを上げるように心がける中で、いざ本番では、ちょっと副交感神経を上げてあげるような「一瞬、自分をゆるませる考え方」が大切になってきます。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
また、ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12は胃液からつくられる糖タンパクと結合して吸収されます。
この糖タンパクが内因子と呼ばれるものですが、胃の病気、胃粘膜に障害がある人は内因子がつくられず、ビタミンB12が吸収されなくなります。
しかし、ビタミンB12は大量に摂ることで浸透圧の原理による押し込み効果によって胃の内因子と関係なく吸収されることが分かっています。
吸収率を高めるビタミンB12摂取量の目安は1000μg(マイクログラム)以上と考えられています。
また、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
 
ビタミンB12について?
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