メラトニンの合成を積極的に増やすには
昼夜逆転生活のツケ
メラトニンの合成・分泌は夜中の12時を過ぎると減少に転じるので、それまでに就寝するのが理想です。
それ以降になると、睡眠導入が次第に難しくなります。
その結果、朝の覚醒が悪く、昼夜逆転生活に移行する悪しき流れが作られてしまいます。
また、睡眠について誤った思い込みがあります。
睡眠時間を7~8時間きちんと確保すれば、夜でも昼でもいつ寝ても同じはずと信じています。
朝明るくなってから就寝すると、当然、メラトニンが分泌されない睡眠となります。
体を休息させる点では、睡眠時間の長さだけに意味があります。
しかし活性酸素を除去する点では、その恩恵を受けない生活を続けることになります。
老化を促進させる悪玉物質である活性酸素が、昼間の睡眠では、除去されません。
煤払いを日常的に行わない生活が長く続くと、やがて老化が進み、成人病が誘発されるおそれがあります。
昼行性動物として進化してきた人間が夜行性動物のように生活し続けると、やがて病んでしまう危険が潜んでいるのです。
メラトニンの合成を積極的に増やすには
中国の陰陽学では、陰と陽は拮抗する働きをするだけではなく、陽と陰とが相互につながっているとされています。
両者はつながっているのです。
大豆製品・乳製品など和食でも洋食でも日常的に食べる食材の中にトリプトファンは豊富に含まれています。
したがって、偏食さえしなければ、不足しません。
食べ物ではなく脳内セロトニンを積極的に増やす要因は、1.太陽を浴びる生活、2.歩行リズム運動・呼吸リズム運動・咀嚼リズム運動を「集中」して「しっかり」と行う生活、この二つです。
したがって、昼間にセロトニン活性のある生活を十分に実施したかが、夜の睡眠に影響することになります。
分かりやすい例として、子供が日中、元気に外で遊んでいれば、床に就くとすぐ寝てしまうが、部屋にこもってゲーム漬けの生活をしていると、なかなか寝付けない。
夜になってからのウォーキングもセロトニン合成を促すことは間違いありません。
また、仕事が終わってから、アスレチッククラブで一汗かくエクササイズも同じ原理で、メラトニン合成に有効です。
したがって、黄昏時のグルーミング行動も、睡眠ホルモンであるメラトニンの原料を増やす効果となります。
「自律神経をリセットする太陽の浴び方 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12の働き
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