ときにはグチを。イヤな気持ちは無理に押し込めない

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ときにはグチを。イヤな気持ちは無理に押し込めない
 
生きている限り、不安を感じたり、腹の立つことがあったり、悩んだりということは必ずあります。
ネガティブな気持ちにとらわれることは往々にしてあるものです。
でもそれを内にため込んでしまうとストレスになり、脳の健康が損なわれていきます。
ときとしてネガティブな気持ちに襲われることがあります。
そういうときは趣味の力を借りて発散しています。
ネガティブからの脱出を考えても、趣味がたくさんあることはメリットなのですね。
また、家に帰ってから家族にグチをこぼすこともあります。
気のおけない相手に、心のうちを聞いてもらうというのもストレスをため込まないための方策でしょう。
女性はとくに、男性と比べてコミュニケーション力に長けている方が少なくありません。
おしゃべりを通じてのコミュニケーションや相手の気持ちを理解する共感力は、圧倒的に女性が上でしょう。
何かあったときは誰かに気持ちを聞いてもらうことも大事ですので、グチで発散して上手に頭を切り替えるようにしましょう。
問題は男性かもしれません。
総じて、男性はコミュニケーション下手な方が多いということもあり、人にグチをこぼすことをあまりよしとしない傾向もあるようです。
酒の席で文句はいうけれど、内側に抱えた悩みはなかなか口にできない。
こんな人も多いのではないでしょうか。
 
女性と男性でコミュニケーション力が異なるのは、そもそもの脳の形や機能に違いがあるからです。
女性の脳は、男性の脳よりも前頭葉や側頭葉にある「言語野」の体積が大きいのです。
言語を扱う領域が大きいということは、言葉を介してのコミュニケーションに優れているということです。
対する男性の脳は、空間認識や論理的思考を司る頭頂葉の体積が大きいことがわかっています。
かつて『話を聞かない男、地図が読めない女』(主婦の友社)という本が大ベストセラーになりましたが、まさに男性の脳と女性の脳には、このタイトルのような違いがあります。
人とのコミュニケーションに焦点を絞ると、「うんうん、そうそう、ええー、そうなのぉ?」ができる女性と、「ムダな話はいいから要点だけいえ」になってしまう男性といっていいかもしれません。
会うといつもクチばかりというのは、かえってネガティブな感情を促進させてしまうのでよくありませんが、誰かにちょっとグチをこぼすのは脳の健康を守るうえでも大事です。
悩みや不安があったら、好きなことをしていても心の底から楽しむことができなくなります。
「グチは相手もイヤな気持ちにさせてしまうから」と遠慮する人は少なくないのですが、本音の気持ちを伝えて、その気持ちを共有し合うことはマイナスにはなりません。
家族や親しい友人であれば、むしろグチのかたちで本音を話してもらうほうが、相手の思っていることや考えていることが理解できてありがたいと思います。
脳の立場に立ってみても、気持ちが切り替わらず、ストレスが減っていかないのは困ります。
ときには、適度にグチをこぼして発散するということもしてみましょう。
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツを教えます! より」
 
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新しい生活パターンへの対応、とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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