血圧変動で脳血管が傷つき循環障害が認知症を招く
血圧変動で脳血管が傷つき循環障害が認知症を招く
高血圧はアルツハイマー病の生みの親アミロイドβを産生する
高血圧は、「脳のシミ」と呼ばれるアミロイドβ産生にも関わっているとの報告もあります。
「脳のシミ」と呼ばれるアミロイドβ産生が過剰に進めば、認知症の到来は必至になります。
高血圧は多くの疾患の中で、最多を誇る疾患です。
それだけ、多くの人がかかわっているのです。
アミロイドβは脳内血流を妨げて記憶力を低下させる
アルツハイマー病の生みの親であるアミロイドβは、脳血管を収縮(細くする)させ、脳内血流を妨げる。
さらに脳血流の自動調節機能までも低下させてしまいます。
血流こそ脳神経細胞への補給路です。
「腹が減っては戦ができない」。
脳神経細胞も空腹状態では、思い出したくても非常に難しくなる。
燃料不足、エネルギー不足になると、記憶力まで低下するのです。
記憶機能が開店休業状態であれば、名前の思い出しもおぼつかない。
言い換えれば、名前忘れは脳の空腹状態、ともいえます。
こうした空腹状態が続けば、認知症に移行することは容易に想像されますね。
血圧変動で脳血管が傷つき循環障害が認知症を招く
さらに追い打ちをかけるような、血圧の変動が現れます。
特に高齢になると、血圧の変動が顕著になります。
ご存知の白衣高血圧も一例です。
その他にも、食事中の血圧低下もあれば、坐ったままでの立ちくらみ(低血圧発作)で意識を失うこともあります。
急に振り返っても同様の変化が現れるでしょう。
逆に血圧の急上昇もある。
ちょっとした興奮でも血圧はウナギのぼり。
相撲やサッカー、高校野球のテレビ中継の観戦で、「それゆけッ」と応援しただけでも血圧急上昇。
こうした急激な血圧変動は、血管を直撃します。
当然でしょうね。
急激な血圧上昇で血管には大圧力がかかる、次の瞬間には血力が下がって血管は緩む。
縮んだり緩んだり繰り返しが始まります。
この繰り返しには、さすがの血管も参ってしまいます。
脳内でも、こうした血圧の変動が襲いかかります。
脳内の血管は細く壁も薄い。
遠からずして、脳血管は傷つき、循環障害を起こして、認知症を招くと容易に想像できます。
いずれにしても、「高血圧が認知症につながるぞ」と、知ることが重要です。
高血圧の患者さんの多くは脳梗塞を心配します。
もちろん結構。
でも、認知症の存在も忘れてはなりません。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
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脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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