脳の虚血状態は認知機能を低下させる
脳の虚血状態は認知機能を低下させる
血圧が高いと脳内の細い血管をつまらせる
ご存知でしょうが、高血圧は血管型認知症の最大の危険因子です。
その他にも、いろいろありますが、ここでは省きます。
血圧が高い。
これだけの一事で、脳内のごく細い血管を詰まらせ、細小血管障害を生み出す。
また、ちょっとフラッとしたときに起こりやすい、無症候性脳血管障害の危険因子でもあるのです。
さらには命拾いの一過性虚血脳症(数時間または2、3週間で回復する軽度の脳梗塞)にも関わります。
脳の虚血状態は認知機能を低下させる
こうした一連の脳の虚血状態は、認知機能の低下と深く関連します。
当然でしょう。
脳は体内一番の大食い器官です。
大食いの意味は、血液に含まれる大量の酸素、ブドウ糖、その他の栄養分の消費です。
大食いは欠食にきわめて弱い。
この原則は脳も同じ。
「わずか20秒の酸欠で、脳神経細胞は参ってしまう」とは前にお話しましたね。
酸素、ブドウ糖、その他の栄養分は、血液に溶けて血管を通って脳に達する。
脳神経細胞はたちまち悲鳴を上げる。
その悲鳴のなかには、もちろん名前忘れもふくまれます。
知的機能の低下も含まれます。
さらに進んで、認知機能の低下となり、認知症の誕生も含まれるのです。
また、高血圧による脳虚血では、血中の酸化ストレスも亢進へとすすみます。
血管のもっとも内側で最も重要な、「血管内皮」にも炎症が発生し易くなります。
「血管内皮」に炎症が生ずれば、血管の内面がボロボロになって、脳梗塞の発生の可能性も高まります。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
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脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
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