超ゆっくりの深呼吸で血圧は降下する

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超ゆっくりの深呼吸で血圧は降下する
 
高血圧は血管の抵抗でも発生する。
ということは、固く細くなった血管をすんなりと押し広げられれば、高血圧は起こらない。
でも、その作業は難しい。
 
難しいと諦めず、自律神経に眼をつけます。
 
自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれます。
交感神経は緊張の神経であり、血管を細くする作用を持ちます。
 
副交感神経は逆で、休息の神経であり血管を緩めて太くする作用があります。
 
ここでは、副交感神経の血管を緩めて太くする作用を利用します。
 
方法は深呼吸です。
呼吸法といっても、コガや座禅のような難しいものでありません。
超ゆっくりの深呼吸でよいのです。
 
原則的には、「吐く」を「吸う」の2、3倍の時間をかけての、ゆっくり呼吸です。
 
まず、ゆっくりと息を吐き出します。
はじめはゆっくり深呼吸の要領を覚えるだけですから、苦労も工夫も不要です。
ただ、ゆっくり吐いて吸うだけ。
吸ってから吐いても結構です。
 
要領の分かったところで、高血圧退治の深呼吸法です。
 
まず、ゆっくりと息を吐きます。
全部吐き出してから、もう少し息を吐きましょう。
すると肺の中の空気が大分減りますから、ちょっと息苦しくなります。
この息苦しさが非常に重要なのです。
 
脳は親切です。
ちょっと息苦しくなると、苦痛緩和のために、セロトニンというハッピーホルモンを分泌してくれます。
ハッピーホルモンは緊張のホルモンでありません。
休息の副交感神経を刺激します。
 
ハッピーホルモンの応援を得た副交感神経は、休息いっぱいで血管を拡張させます。
血管が拡張すれば、血管の抵抗は下がり、同時に血圧も下がります。
 
息苦しさのない、超ゆっくりの深呼吸でも、血圧は降下します。
でも、ハッピーホルモンの応援があったほうが、より大きな効果のあることは言うまでもありません。
 
各回3、4回、1日数回の深呼吸だけで、高血圧退治に成功した例は少なくありません。
また、お薬を服用しながらの深呼吸もより効果的です。
 
高血圧は交感神経支配の現象です。
ならば交感神経興奮の出現を減らせれば、それだけ血圧は安定するでしょう。
 
ところが1日の中では、想像以上に交感神経興奮が起こります。
人や自動車にぶつからないように歩けるのも、交感神経興奮のお陰です。
上司に呼ばれれば、それだけで交感神経は興奮します。
 
交感神経興奮の多い理由は、交感神経のもともとが元気ホルモンだからです。
元気はやる気を呼び寄せる。
その結果、仕事上手になる。
 
過剰の興奮は困りますが、適度の興奮はウエルカム。
つまり、交感神経は毎日の生活戦争になくてはならない活力物質なのです。
 
ちょっと考えると、よいことずくめのようですが、交感神経が過剰に興奮すれば、たちまち血圧上昇することをお忘れなく。
「人の名前が出てこなくなったときに読む本 より」
 
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最近、電車の中でキレる人を見かけます。
少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。
でも、最近は違ってきています。
しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。
受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。
この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。
これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。
 
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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