情報をチェックせずにはいられない「FOMO」も脳が原因?

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情報をチェックせずにはいられない「FOMO」も脳が原因?

 

アメリカでは近年。「FOMO(フォモ)」と呼ばれる人が増えて問題になっているそうです。

これは、「Fear of Missing Out」の略で“見逃し不安”といった意味。

つまり、この「FOMO」になると、大切な情報やメールを見逃してしまうのではないかという不安を募らせて、スマホやパソコンを頻繁にチェックせずにはいられなくなるのです。

 

これは一種の不安神経症です。

日々処理できないほど大量の情報に囲まれているために、「情報に乗り遅れること」「みんなが知っている情報を自分だけが知らないこと」に強い恐怖を覚えるようになってしまっているわけです。

 

おそらく、思い当たる“症状”がある人が少なくないのではないでしょうか。

 

たとえば、着信があるかどうかを数分おきにチェックせずにはいられなかったり、ランキングなどの情報を数分おきにチェックせずにはいられなかったりとか、ラインで回っている情報を自分が知らないことを極端に恐れたり、自分のスマホが手近にない状況に不安や恐怖を感じたり……なかには、スマホの着信音の「空耳」が耳から離れないような方もいらっしゃるかもしれません。

 

別に脅かすわけではありませんが、こういう“依存症状”に少しでも心当たりがあるなら、すでに「FOMO」になっていると思ったほうがいいでしょう。

また、「スマホ脳」や「スマホ認知症」になっている可能性もかなり大きいと思います。

そして、こうした“依存症状”が表れるということは、日々スマホがもたらす「情報の海」に対して、脳が溺れかけていることを示しているのです。

 

 

この「情報の海」は、たくさんの情報を追って泳ごうとすると、あまりの広さに疲れきってしまい、次第に溺れやすくなっていきます。

さらに、“溺れまい”として必死にもがけばもがくほど深みにハマっていってしまいます。

そうやってジタバタともがいているうちに、脳が息も絶え絶えのような状態になっていくのです。

 

では、いまにも溺れそうな脳を「情報の海」から救い出すには、いったいどうすればいいのでしょう。

 

それには、まず目の前に広がる「情報の海」を泳ぎきるのをあきらめることが大切です。

泳ごうとしてジタバタともがくよりも、体の力を抜いて波に身を任せた方が助かりやすいものです。

これと一緒で、多くの情報を追うのをあきらめるのです。

“自分が本当に求めている情報は、ほんのごくわずかなんだ”といったことに気づくことができれば、ぐっと気持ちがラクになるのではないでしょうか。

 

そして、そういう「気づき」を得たうえで、IT機器とのつき合い方を変えていくことが必要になります。

こうしたIT機器とうまく距離を取って、自分に必要な情報を必要なだけインプットして、自分や社会にアウトプットして役立てていくという姿勢が大切になります。

そうすれば、「情報の海」に溺れることもなく、この情報過多の時代を自分を見失うことなく渡っていけるようになるのではないでしょうか。

 

 

日々目の前の情報に踊らされてばかりで、深く考えたり、ぼんやりしたりする行為をさぼっていると、脳という器官はどんどん大切なものを見失っていってしまいます。

目先の情報処理にかまけて前頭前野やデフォルトモード・ネットワークをろくに使わずにいると、自分らしさや人間らしさがどんどん失われていってしまうのです。

 

だから、スマホ漬け、パソコン漬けで大量の情報に溺れかけている脳を救出するようにしましょう。

情報のインフットを減らし、入ってくる情報をしっかり吟味して、ひとつひとつ情報を深く考えたり判断したりする習慣をつけましょう。

その情報をちゃんと自分の力にして、自分に役立つアウトプットにつなげていきましょう。

 

そうすれば、情報に流されたり情報に踊らされたりすることなく、情報に対して、ちゃんと考えられる自分、ちゃんと判断できる自分を確立していくことができるはずです。

 

情報生活習慣病になんかなっていてはいけません。

スマホ脳」を脱却して、情報に溺れることのない脳を育んでいきましょう。

そして、自分らしさや人間らしさを見失うことなく、いつまでも健やかに力を発揮できる脳をつくっていくようにしましょう。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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情報生活習慣病にならないために

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情報生活習慣病にならないために

 

スマホ認知症」や「スマホ脳」の状態は情報生活習慣病のようなもの。

スマホなどからのべつまくなしに大量の情報をインプットし続けているために、「イン」と「アウト」のバランスがすっかり崩れて、いろいろな脳の機能が低下してしまっているわけですね。

 

目についた情報を次から次に脳へインプットするのは、情報を食べ物にたとえるとするなら、目についた食べ物を片っ端から口に放り込んでいるようなものでしょう。

そんなことをしていればに、すぐにカロリーオーバーになって生活習慣病になるのが目に見えています。

普通の常識のある人なら、そんなバカな行ないはやめて、なるべく食べすぎないように心がけるものですよね。

 

だから、私たちは、「食べ物を食べすぎないように気をつける」のと同じようなに、「スマホなどから情報をインプットしすぎないように気をつけていくべきなのです

「情報メタボ」になってしまわないように、自分からスマホと距離をとり、脳に入ってくる情報量を制限コントロールしていくべきなのです。

 

さらに、そのコントロールの際には、自分に「必要な情報」と「不必要な情報」をしっかり見極めて、必要な情報のみを入れていくようにするべきでしょう。

食べ物だって、自分の好物や自分にとって必要な栄養をちゃんと選んで食べるもの。

それと同じように、情報も自分が必要なものを吟味して選んで取り入れていくべきなのです。

 

どうでもいいつまらない情報や必要のない情報を片っ端からインプットするのは情報生活習慣病を招く元。

スマホ認知症」や「スマホ脳」を防ぐには、情報インプット量を意識的に減らす姿勢が絶対に欠かせないと思ってください。

 

 

それと、アウトプットを増やすことも大切です

 

アウトプットとは、生活習慣で言えば、運動や活動をしっかり行なってカロリーを消費すること。

脳の場合であれば、インプットした情報を自分や社会に役立てていくことです。

すなわち、自分の仕事や家事、取り組んでいる趣味や活動、夢や目標の達成、パフォーマンス向上などにしっかりと情報を活かしていくことを指しています。

 

要は、取り込んだ情報をいかに役立てられるか。そもそも、こうしたアウトプットが多ければ、インプットが多くても大した問題は起こらないのです。

だって、食事量が多くてもたくさん運動をしていれば肥満やメタボにはなりませんよね。

同じように、情報の場合もスマホから大量にインプットしていたとしても、それを自分の活動にちゃんと活かしてアウトプットできているなら、別に問題はありません。

あくまで、「イン」と「アウト」のバランスが大きく差がついているのがいけないわけです。

 

しかしながら、現代ではほとんどの方がインプット過剰でバランスが崩れた状態になっています。

ですから、意識的にインプットを減らし、意識的にアウトプットを増やしてバランスをとるようにしていかなくてはならないのです。

 

アウトプットを増やす際には、スマホやパソコンでアウトプットするだけではなく、実際に自分の体を動かしたり、実際に体験してみたりといった「リアル」のアウトプットを増やしていくことが大切です。

 

人間はそういうアウトプットをたくさん重ねていくことで成長をしていく生き物です。

必要なものを吸収し、そのインプットを活かしてしっかりアウトプットにつなげていくことによって生命を輝かせていく生き物なのです。

 

ぜひ、自分を輝かせることのできるようなアウトプットを増やしていくようにしてください。

そして、普段から「イン」と「アウト」のバランスに注意を払い、情報生活習慣病にならないように気をつけていきましょう。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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脳の健康のカギを握る「ぼんやり機能(デフォルトモード・ネットワーク)」の秘密

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脳の健康のカギを握る「ぼんやり機能(デフォルトモード・ネットワーク)」の秘密

 

日々スマホに頼りっぱなしの生活をしていると、デフォルトモード・ネットワークがてきめんに低下してしまうのです。

 

考えてみてください。

 

ほんの数分でも時間が空けば、ポケットや鞄からスマホを取り出すのが習慣になってはいませんか?

通勤時間も、家に帰ってからも、仕事中や食事中や睡眠中以外、ほとんどの時間をスマホに費やしてしまってはいませんか?

もし、そういう状況だったとしたら、「ぼんやりする時間」なんて到底とれませんよね。

 

つまり、スマホはわたしたちの生活から「ぼんやりする時間」を奪ってしまったようなものなのです。

ひと昔前、ふた昔前であれば、電車の中で手持ち無沙汰にボーッとしている人や喫茶店や公園のベンチでぼんやりしている人がたくさんいました。

しかし、いまでは、ほとんどの人がスマホを覗いていて、何もせずにぼんやり過ごしている人をほとんど見かけなくなりました。

 

このように「ぼんやりする時間」がなくなってしまったために、現代人のデフォルトモード・ネットワークの機能は急速に衰えてきているとされているのです。

 

 

それに、そもそもデフォルトモード・ネットワークは、何らかの意識的作業を行なっているときには低下するシステムです。

 

もちろん、スマホを使用しているときも「ぼんやり機能」が遮断された状態になっています。

スマホの情報をチェックしたり、YouTube見たり、ゲームをしたり、メールやラインをしたりしているときは、ワーキングメモリーはさんざん使われていますが、その一方で、デフォルトモード・ネットワークは、その間中ぴくりとも動かない状態になっていると考えた方がいいでしょう。

 

そういう状態が日夜ずっと続いたらどうなると思いますか?

当然、「ぼんやり機能」なんてほとんど使われないまま放置されているも同然ですよね。

つまり、私たちがスマホを使えば使うほど、デフォルトモード・ネットワークは使われなくなっていくというわけです。

 

何度も申し上げるように、人間の機能は、長く使われないと着実にその機能を落として錆びついていきます。

毎日大量にインプットされる情報の処理でワーキングメモリーは疲れ果て、一方、デフォルトモード・ネットワークは、ほとんど使われないまま錆びついていく……。

つまり、前頭前野が使われないまま錆びついていくのと同じ「スマホ脳」の構図が、デフォルトモード・ネットワークの低下にもあてはまることになるわけです。

 

なお、このような構図で「ぼんやり機能」を低下させてしまうと、次第に「集中/ぼんやり」「働く/休む」などの切り替えができなくなっていきます

そして、切り替えがうまくいかなくなると、脳がいつも緊張して集中しっぱなしのような状態になり、疲労が蓄積して脳過労へと進んでいくことになります。

 

また、この切り替えが完全にコントロール不能に陥ると、うつ病の症状が表れるようになります。

うつ病になると「集中しようとしても集中できない」「何をしても疲れてしまう」「仕事をしているときも嫌なことが頭から離れない」「休んでいても嫌なことを考えてしまう」「夜、眠れない」「何もする気が起こらない」といった症状が起こるのですが、これらはいずれも、脳の「集中/ぼんやり」の切り替えコントロールができないために引き起こされている症状なのです。

 

 

お分かりいただけたでしょうか。

「ぼんやりすること」は脳の健康を保つために絶対に欠かしてはいけない習慣なのです。

 

朝から晩まで忙しく、少しの暇さえあればスマホを取り出すような日々を送っていたら、「ぼんやり機能」を低下させてしまうのは確実。

デフォルトモード・ネットワークの働きを落としたくないなら、スマホとのつき合い方を見直して、できるだけ「ぼんやり時間」を回復していくように努めなくてはならないわけです。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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「考える機能」は使わなければ退化する!

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「考える機能」は使わなければ退化する!

 

前頭前野の深く考える機能」が低下すると、次のような脳の力が落ちてきます。

前頭前野は脳全体のコントロールタワーであるため、その中心的な機能が低下すると日常の脳活動に幅広い影響が表れるようになります。

 

 

・思考力・判断力が低下する

 

人間は深く考える生き物。

前頭前野の深く考える機能が低下すると、その人間ならではの力が落ちてきて、論理的に考えたり文章をまとめたり解決の筋道を模索したりする力が低下するようになります。

また、判断力も落ちて、自分の状況を的確に把握したり、自分にとってよりよい選択をしたりする力が低下するようになります。

さらに、こうした力が落ちると、「こんなに長い時間だらだらとスマホをやっていいのか」といった判断もきかなくなるようになります。

 

・集中力が低下する

 

前頭前野の熟考機能が落ちると、注意力が散漫になってひとつのことに集中できなくなる傾向が高まります。

すぐに何かに気を取られてしまい、作業を始めても集中が持続できないのです。

とりわけスマホ依存になっていると、絶えず着信が気になったり特定のサイトを数分おきにチェックするようになり、仕事や勉強などにも支障をきたすようになります。

 

・意欲が低下する

 

前頭前野の中心的機能が錆びついてくると、意欲、やる気、モチベーションも低下します。

とくに「スマホ脳」の場合、スマホやパソコンはだらだらとやっていても、ほかのことは何もやる気が起きなくなるというパターンになるケースが少なくありません。

また、こうした状態になると、「インプットが大量なのに、アウトプットが極端に少ない」というアンバランスがますます進んでいってしまうことになります。

 

・創造力・企画力が低下する

 

ひらめきやアイデアを創出するのにも前頭前野は深く関わっています。

しかし、日々ひっきりなしに情報にさらされて前頭前野が疲弊してくると、「ここを工夫してみよう」とか、「新しいものを生み出そう」といった考えが浮かばなくなってきます。

仕事などでも、いつものパターンを変えようとせず、工夫やチャレンジをしなくなるのです。

また、企画やレポートなどを出す際に、ネット検索で「コピペ」をして済ませるような人も多く、これも創造力・企画力低下の大きな要因になっています。

 

・コミュニケーション力が低下する

 

前頭前野の深く考える機能が錆びつくと、他人を思いやったり他人の立場を尊重したりする力も落ちがちになります。

また、会話をするために必要な思考力や判断力が落ち、ワーキングメモリーも低下しているため、思うように言葉が出てこなくなる傾向が目立ってきます。

このため、他人に自分の意思を伝えられなくなったり、他人の言葉を受けとめられなくなったりして、円滑なコミュニケーションをとることができなくなるケースが少なくありません。

 

・感情コントロール力が低下する

 

喜怒哀楽の感情コントロール前頭前野において行なわれています。

このため、ここの機能が落ちると、うまく感情を制御することができなくなり、急にキレて怒り出したり、些細なことで泣き出したりすることが多くなります。

さらに、ちょっとしたことで深く落ち込むこともしばしば。

心の制御がきかなくなって、うつ病に発展していくこともめずらしくありません。

 

・遂行実行機能が低下する

 

前頭前野の熟考機能が錆びついてくると、ものごとを計画したり、それを計画通りに進めたりする「遂行実行力」が落ちるようになります。

この力が落ちると、仕事や家事、買い物、旅行などを予定通りにスムーズに進めることができなくなってくるのです。

また、料理を手順通りにつくることができなくなる場合もあります。

 

 

以上のように、「前頭前野の深く考える機能」がろくに使われない状態になると、多くの重要な機能が低下してしまうのです。

 

それに、スマホ利用者には、自分の頭で考えるべきことを検索して済ませたり、自分の頭で記憶すべきことを写真でメモしたりして、スマホを「外部思考装置」「外部記憶装置」のように使っている傾向が目立ちます。

これも、「前頭前野が使われる機会」を減らしている要因のひとつであり、「考える機能」を低下させている大きな原因だと言っていいでしょう。

 

人間の機能は、普段から使われないとどんどん働かなくなっていきます。

最近はAI(人工知能)を搭載したロボットや便利家電などがどんどん登場していますが、これからの時代、前頭前野で考えるべきことを、全部スマホやコンピューターに考えさせるような暮らしが当たり前になっていったとしたら、私たちの「考える機能」はどんどん退化していってしまうかもしれません。

 

前頭前野は「人間を人間たらしめている中枢」ですから、ここを退化させてしまうのは、人間らしさを失っていくのと同じこと。

 

「人間が人間らしさを失って退化していく」なんて言うとSFのように聞こえるかもしれませんが、これは決してSFでも冗談でもありません。

 

ひょっとしたら、私たちは日々スマホやコンピューターに依存した生活をすることによって、すでに「人間らしさを失う道」への一歩を踏み出してしまっているのかもしれないのです。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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ワーキングメモリーの処理能力がパンクすると、頭がとっちらかる

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ワーキングメモリーの処理能力がパンクすると、頭がとっちらかる

 

ワーキングメモリー前頭前野の機能が低下すると、どのような脳の力が落ちてくるのか、具体的に見ていくことにしましょう。

まず、ワーキングメモリーの情報処理機能が低下すると、次のような影響が表れるようになります。

 

 

・もの忘れが多くなる(記憶力が落ちる)

 

ワーキングメモリーの機能が落ちると、てきめんに記憶力が落ちます。

モリーがいっぱいいっぱいで余裕がなくなってしまっているため、聞いたはずのことを忘れていたり、聞いていても頭に入っていなかったりといったことが多くなるのです。

また、情報を思い出す力も低下します。

普段スマホなどからあまりに大量の情報をインプットしているため、必要な情報を取り出すのに苦労するようになるわけです。

 

・アポや約束を忘れてしまう

 

脳のメモ帳機能が落ちると、頭の中がとっちらかってスケジュールを忘れてしまうことが多くなります。

会議があるのをすっかり忘れていたり、誰かと会う約束をしていたのを忘れていたりするのがその典型。

日々あまりに忙しくたくさんの情報をインプットしているために、脳に“メモ”したはずの約束がどこかの情報の山に埋もれてしまい、そのまま行方知れずになってしまうという状況に陥っているのです。

 

・イージーミス・うっかりミスが増える

 

ワーキングメモリーは「作業記憶」です。

この働きが落ちると、仕事時や作業時に「一時的に記憶しておく力」が低下して、事務処理などの作業処理の能率が大きく低下します。

また、“どうしてこんなことを間違うんだ”というようなイージーミスやうっかりミスも増え、やり直しや訂正が多くなって仕事がはかどらなくなることもあります。

 

・会話の反応が遅くなる

 

会話の受け答えにはワーキングメモリーのメモ帳機能が大きな役割を果たしています。

このため、ワーキングメモリーの容量が限界を超えて働きが落ちてくると、まるでメモリー量が落ちて動きが鈍くなったパソコンのように、会話の反応スピードが遅くなってきます。

また、話す事柄も、あまり考えられていない内容や、どうでもいいような浅い内容が多くを占めるようになります。

 

・瞬間的にとっさの判断がとれなくなる

 

ワーキングメモリーは、私たちの多くの日常的行動を瞬間的に判断して動かしています。

このため、ワーキングメモリーの力が低下すると、こうした瞬間的判断力が落ちてくることになるのです。

たとえば、誰かがお茶をこぼしたときにスッと立ち上がって拭いたり、誰かに肩がぶつかってしまったときにすぐに謝ったりといった、とっさの行動をスムーズにとることができなくなってきます。

 

・つまらないことに固執するようになる

 

日頃から大量の情報をインプットしてワーキングメモリーを疲弊させていると、物事の優先順位の判断がつかなくなってくる傾向があります。

自分にとって何が大事で何が不要なのかが見えなくなってきて、どうでもいいようなつまらないことに固執したり、逆に非常に重要なことを簡単にスルーしてしまったりするようになるのです。

 

・他人やネットに影響されやすくなる

 

ワーキングメモリーが疲弊すると、判断の価値基準が揺らいできて、他人の言葉やネットの言葉などに影響を受けやすくなります。

とりわけ、ネットやSNSの評価や書き込み、ランキングなどを過剰に気にするようになり、のめり込んだあげく不満を募らせたり感情を乱したりして振り回されることが多くなります。

 

 

このように、ワーキングメモリーの処理機能が低下すると、情報過多のあまり脳が混乱して、日常のお決まりの行動がスムーズに運ばなくなってくるのです。

 

なお、こうした機能低下が表れるのは、「スマホ認知症」や「脳過労」の人だけだとは限りません。

連日連夜「スマホ漬け」「パソコン漬け」のような生活を送っていれば、誰にでもこのような症状が表れます。

そして、もしこうした症状に心当たりがあるなら、すでに「スマホ脳」や「スマホ脳予備軍」になっていると思ったほうがいいでしょう。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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脳の「深く考える機能」がフリーズするしくみ

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脳の「深く考える機能」がフリーズするしくみ

 

スマホやパソコンなどの情報に接する際、そんなに深く考えずに目についたものを読んだり見たりしていることが多いのではないでしょうか。

 

そういう時は、たいていの場合、ワーキングメモリーの「浅く考える機能」が使われています。

ですから、スマホやパソコンから日々大量の情報をインプットしている「スマホ脳」の人の場合、来る日も来る日も「浅く考える機能」ばかりを使って、さんざんワーキングメモリーを酷使していることになります。

 

また、こうした方々には、時間さえあればスマホを見ている人が多いため、「前頭前野の深く考える機能」をほとんど使っていない傾向が目立つのです。

そして、こうした状態が長く続くと、「ワーキングメモリーの浅く考える機能」の方は処理能力が追いつかずに疲弊していくようになり、「前頭前野の深く考える機能」の方はろくに使われないまま錆びついていくようになります。

 

ワーキングメモリーは、スマホやパソコンを通して次から次に入ってくる情報を処理するのでいっぱいいっぱいです。

パソコンの情報を処理しているときに、スマホの情報が飛び込んできたりして、あっちもこっちも処理しなければならない仕事が山積みになっていて、日々のオーバーワークでへとへとになっている状態だと思ってください。

 

それに、このようにひっきりなしに目先の情報の処理に追われていると、忙しくてとても深く考えてなどいられません。

じっくり考えることに時間を割いている余裕などなく、もし少しでも時間が空いたなら、すぐさま別の新しい情報が入ってきてしまいます。

このため、前頭前野の深く考えたり判断したりする機能は、ほとんど使われないままほったらかしにされたような状態になっています。

さらに、こういう「忙しすぎて、深く考えない毎日」が当たり前になると、使われない機械が錆びつくように、前頭前野の機能が少しずつ低下してしまうようになるわけです。

 

つまり、「スマホ脳」になると、ワーキングメモリーの浅く考える機能も、前頭前野の深く考える機能も、両方とも疲弊して働きを落としてしまうのだということ。

これにより、考えたり判断したり吟味したりする処理能力が全体的に落ち、さまざまな脳の情報処理機能がフリーズしがちになっていくのです。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

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脳が「情報メタボ」になると起こること

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脳が「情報メタボ」になると起こること

 

スマホ認知症」は、一種の情報生活習慣病であると考えています。

あるいは、IT生活習慣病と言ってもいいでしょう。

 

そもそも、生活習慣病は、食事や運動の不適切な習慣が積み重なって引き起こされるもの。

簡単に言えば、食事のインプットばかりが多くて、運動のアウトプットが少ないために、体内のカロリーがどんどん過剰になってしまい、メタボや肥満、糖尿病、高血圧などの困った病気につながっていくわけです。

 

これは、脳の場合も同じなのです。

 

すなわち、情報生活習慣病・IT生活習慣病は、スマホなどのIT機器から「情報を過剰に入れ続ける生活習慣」によって引き起こされるもの。

情報のインプットが処理しきれないほどに多いのにもかかわらず、その情報を活かしたアウトプットをしていないために、脳が「情報メタボ」とでもいうべき状況に陥ってしまっているのです。

 

そして、こうしたインとアウトのバランスが偏った生活を長く続けていると、もの忘れ、記憶力低下、思考力・集中力低下などの困った症状が表れるようになり、だんだん脳の機能が低下していってしまうというわけです。

 

 

私は、このようにスマホなどからの過剰な情報インプットによってバランスを崩し、機能を落としてしまっている脳を「スマホ脳」と呼んでいます。

 

スマホ脳」は、いわば、ひっきりなしに入ってくる情報に、脳の処理能力がついていけなくなっている状態です。

入ってくる情報があまりにも多量なために、何を、どう処理していいのかが分からず、前頭前野を中心とした脳の「考える機能」がフリーズしかかっているのです。

 

もの忘れ外来で「スマホ認知症」とされた方々には、ほぼ100パーセントの人に「スマホ脳」の傾向が見られます。

それも、かなり重度の「スマホ脳」になっていると言っていいでしょう。

 

ただし、「スマホ脳」になっているのは、別に「スマホ認知症」や「脳過労」の人たちだけではありません。

スマホ脳」は、スマホやパソコンに依存した生活を送っていれば、誰にでも陥る危険があるもの。

おそらく、「スマホ認知症」や「脳過労」と診断された方々はほんの氷山の一角に過ぎず、水面下には数えきれないほどの「スマホ脳の人」や「スマホ脳予備軍の人」がいることでしょう。

 

別に脅かすわけではありませんが、知らず知らずのうちに「スマホ脳」になっているのかもしれません。

いつの間にか処理しきれないほどの情報をため込んで「情報メタボ」になっているのかもしれません。

 

現代の生活では、過剰な情報インプットによって脳を疲弊させているのが、もはや誰にとっても当たり前のような状態。

ですから、本当にいつ、誰が情報生活習慣病に陥ったとしても不思議ではないのです。

「その「もの忘れ」はスマホ認知症だった より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html

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