第1章 慢性腎臓病に自覚症状ってあるの?

第1章 慢性腎臓病に自覚症状ってあるの?

 

▼わずかな体調の変化がサインかも

 

慢性腎臓病の怖いところは、初期の段階では自覚症状がほとんどないことです。

気づかないうちに腎臓がどんどん悪くなり、はっきりとした症状が現れたときにはもう手遅れ、というケースも珍しくありません。

糖尿病などと同じく、サイレントキラーといえる病気なのです。

 

しかし、悪くなる前触れがまったくないわけではなく、腎臓機能が落ちてくると体調や尿に少し変化が現れます

たとえば尿にたんぱく質が出ると尿が泡立ちやすくなりますし、血尿が出れば尿の色が濃くなります

また、トイレへ行く回数がやたらに増えたり、尿があまり出なくなったりすることもあります。

尿のにおいがきつくなるのも前兆のひとつです。

 

一方、老廃物の排出が十分にされなくなると、体にむくみが現れます

はっきりとわかるむくみでなくても、指輪や靴か少しきつく感じられるという軽度のむくみの場合もあります。

ほかにも、だるさや疲れを感じやすくなったり、貧血や息切れが頻発することもあります。

 

こうした自覚症状が出た場合、必ずしも慢性腎臓病とは限りませんが、腎臓が悪くなっている可能性がありますので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

何気ない体調の変化に思えるひとつひとつが、じつは慢性腎臓病のサインだったりするのです。

 

 

▼自覚症状が少なく気づいたときには手遅れに

 

自覚症状なし

 ↓

尿が少し変?

 ↓

だるさやむくみなど

 

初期段階ではほとんど自覚症状がなく、明らかな症状が出る頃にはかなり腎臓が悪くなっていることもある。

病気に気づくのはなかなか難しいが、下記のような様子がみられたら慢性腎臓病が進行している可能性があるので、普段からチェックしておきたい。

 

 

▼早期発見のためのチェックポイント

 

尿の状態がおかしい

 

□尿が泡立ち、その泡がなかなか消えない(たんぱく尿の疑いあり)

□尿が茶色いまたは黒色に近い(血尿)

□尿から強いアンモニア臭がする

□水分の取り過ぎでなく1日に10回以上トイレに行きたくなる(頻尿)

□尿が1日に3L以上(多尿)、または400ml以下(乏尿)

 

老廃物が十分に排泄されていない

 

□指輪や靴がきつくなった

□だるさや疲れやすさを感じる

□食欲不振や吐き気、全身のかゆみがある

□少しの運動で息切れする

□貧血や立ちくらみがよく起きる

□汗をほとんどかかない

「腎臓の話 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/

 

第1章 慢性腎臓病になると心筋梗塞や脳卒中のリスクが倍増

第1章 慢性腎臓病になると心筋梗塞脳卒中のリスクが倍増

 

▼慢性腎臓病と心血管病は相互関係

 

慢性腎臓病が怖いのは、腎臓の機能が低下することだけではありません。

慢性腎臓病になると、心筋梗塞脳卒中などの心血管病のリスクが大幅に上がるのです

 

欧米では、腎機能の低下にともなって循環器病による入院や死亡が増加することが、研究により報告されていました。

日本でも、九州大学大学院の久山町研究で、慢性腎臓病と心血管病発症の関係が報告されています。

これは福岡県久山町において、40歳以上の住民を対象に40年以上かけて追跡調査を行ったものです。

男女ともに「慢性腎臓病あり」のグループが「慢性腎臓病なし」のグループよりあきらかに心血管病の発症率が高くなっています。

 

また、逆に循環器病の患者は腎臓の状態が悪いことが多いという報告もあります。

 

なぜこのような関連が起きるのかというと、さまざまな推測がありますが、腎臓が悪い人は高血圧や動脈硬化を起こすことが多く、それが心血管病につながると考えられています。

一方、心血管病の人は血液の循環が悪く、腎臓への血流が悪くなって腎臓も悪くなりがちです。

このように慢性腎臓病と心血管病が相互に関係していることから、近年では「心腎連関症候群」と呼ばれて注目されています

 

 

▼心腎連関症候群

 

慢性腎臓病

 ↓

体内に水分が溜まって血液量も増え高血圧や動脈硬化

 ↓

心血管病(心筋梗塞脳卒中など)

 ↓

血液の循環が悪くなり腎臓の働きが低下する

 ↓

慢性腎臓病

 

慢性腎臓病は心筋梗塞脳卒中などの心血管病を引き起こす要因であり、さらに心血管病は腎臓の働きを悪くさせる

このような相互関係は近年では「心腎連関症候群」と呼ばれる。

腎臓が末期腎不全まで悪くなると、腎臓よりも心筋梗塞脳卒中が原因で死に至るケースが多い。

「腎臓の話 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

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第1章 急性腎障害に要注意!

第1章 急性腎障害に要注意!

 

▼原因を突き止め適切な治療を

 

腎臓の機能低下は非常に危険な状態ですが、これには短期間で急に悪くなる急性腎障害と、長期間かけて悪くなる慢性腎臓病があります。

 

急性腎障害は数時間~数日で急に腎機能が低下した状態で、脱水やショックなどによって起こります

急に尿の出が悪くなったり、まったく出なくなったりすることが多く、食欲低下や倦怠感などが起こる場合もあります。

原因を突き止めて適切な治療をすれば回復する可能性があるので、迅速な対処が大事です。

 

この急性腎障害は、原因か腎臓の手前か(腎前性)、腎臓自体か(腎性)、腎臓から出た後か(腎後性)の3種類に分けて考えられます。

腎前性は出血や脱水で血流が悪くなった場合など、腎性は腎臓内の炎症など、腎後性は尿路に関する問題などが該当します。

原因によっては回復せず末期腎不全に陥ることもあり、厚生労働省の発表では毎年2000~3000人以上が急性腎不全によって亡くなっています

 

これに対して、慢性腎臓病は数ヶ月以上かけて腎機能が低下していく状態で、腎臓がじわじわと破壊され、気づいたときにはもう回復か困難になっている状態です。

今や国民病といえるほど患者が増えていて、とくに気をつけたい病気のひとつです。

 

 

▼急性腎障害と慢性腎臓病

 

急性腎障害

数時間から数日のうちに急に腎機能が低下する病気。

何が原因で起こったかによって、3種類に分類される。

 

・腎機能が数日以内に低下

・急に尿が出なくなったりする

・治療により回復の可能性あり

 

慢性腎臓病

数ヶ月以上かけて腎臓がだんだん悪くなる病気

気づいたときにはかなり進行していて、もう回復が困難なことも多い。

 

・腎機能が数ヶ月以上かけて低下

・初期は症状がないことが多い

・失われた機能の回復は困難

 

 

▼急性腎障害の原因と分類

 

腎前性

腎臓の手前の血液循環などに原因があるもの。

出血やショックで腎臓への血流が悪くなった場合などが該当する。

 

腎性

腎臓そのものに原因があるもの。

腎臓内に炎症が起きたり、尿細管に障害が発生したりする場合が挙げられる。

 

腎後性

腎臓から出た後の尿路などに原因があるもの。

尿管や膀胱・尿道の閉塞や、骨盤内腫瘍などがこれにあたる。

「腎臓の話 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

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第1章 体にとって超重要な腎臓の仕組みと働き 腎臓ってどんな臓器?

第1章 体にとって超重要な腎臓の仕組みと働き

腎臓ってどんな臓器

 

▼数々の役割を担った大事な臓器

 

最初に腎臓の役割についてお話しておきましょう。

腎臓は「肝腎要・肝心要(かんじんかなめ)」といわれるように、肝臓や心臓と並んでとても重要な臓器です。

体の中では背中側の腰上あたりに左右ひとつずつ存在し、それぞれ大人の握りこぶしくらいの大きさで、そら豆のような形をしています。

 

腎臓の最大の役割は、血液をろ過して不要になった老廃物を尿へ排出すること

腎臓には心臓から送り出される血液の約4分の1が流れ込み、腎臓はその血液をろ過して老廃物を取り除き、きれいになった血液を心臓に戻します

腎臓がしっかりと働いているおかげで、私たちの血液はつねにきれいに保たれているのです。

 

それだけでなく、不要な水分を尿として出して体内の水分量を調節する役割も担っています

水分が増え過ぎれば尿を多くし、汗をかいて水分を放出すればその分尿の量を減らします。

また、ナトリウムやカリウムなどの成分を排出したり再吸収したりして、体内のミネラル(電解質)のバランスを保つ役目もあります。

そのほか、ホルモンを生成して血圧を調節したり血液を作ったりする働きもあります。

 

以上のように、腎臓はじつにたくさんの役割を担っており、私たちが生きていくうえで欠かせない、とても大事な臓器なのです。

 

 

▼腎臓は血液をろ過して老廃物を排出する

 

腎臓のいちばんの役割は血液のろ過。

心臓から受け取った血液をろ過し、きれいになった血液を心臓へ戻す。

その際に漉し取った老廃物は尿管から膀胱へ送られ、最終的に尿として排出される。

この尿のもととなる原尿を、腎臓は1日に150リットルも作り出している。

 

 

▼腎臓の主な役割

 

・水分の調節をする

腎臓は老廃物とともに余分な水分も排出する。

体内の水分が多いときは尿を増やし、汗をかいたら尿を減らし、水分の調整をしている。

 

電解質の量を調節する

体内のナトリウムやカリウムマグネシウムなどの電解質を一定量に保つ。

神経や筋肉の動きをサポートする役割をする。

 

・ホルモンをつくる

血液をつくるエリスロポエチン、血圧を調節するレニンなどのホルモンを生成。

また、ビタミンDを活性化する働きもしている。

 

・血圧をコントロールする

前述した体内の水分量の調整、および血圧調節ホルモンのレニンを生成することから、血圧をコントロールする役目も担っている。

「腎臓の話 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

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第9章 コーヒーの香りには人をやさしくする効果がある

第9章 コーヒーの香りには人をやさしくする効果がある

 

コーヒーの香りにも素晴らしい効果があります。

 

コーヒーの香りの効果のひとつに「人にやさしくなれる」ということがあります。

 

面白い実験があります。

大型ショッピングセンターにある店の前にお金をわざと落としておくんです。

そのお金を、通りすがりの人がどれぐらい拾ってお店に届けるかという実験です(面白いことを考える人もいるのですね)。

その結果、外に香りがしない店の前よりもコーヒーの香りがするお店の前のほうがたくさんの人がお金を届けたそうです。

 

すごい効果です。

あちこちでコーヒーの香りが嗅げるようになれば、もっと世の中は平和になるかもしれないですね。

 

この研究結果、実感できることがあります。

カフェや喫茶店に入った瞬間、コーヒーの香りを嗅ぐと、何か満たされた気分や癒された気分になります。

瞬間的にそういうモードになるのです。

 

関係がギスギスしている家であれば、コーヒーの香り漂う家にしたほうがいいかもしれません

また職場や運転中についイライラしてしまう人は、その場にコーヒーの香りを用意するのもおすすめです

 

 

特に高齢者は、車の運転中に渋滞に巻き込まれるとイライラしやすいというデータがあります。

若いときよりも高齢になったときのほうが、明らかにイライラしやすくなるそうです。

渋滞のとき、脳が感情に正直な状態になってしまうからです。

運転のおともにはコーヒーの香りがおすすめです。

 

 

最新の研究でわかったこと、それは

 

「歳をとっていくことは抗えない。でも、脳はいつまでも若々しく保てる」

 

これが科学の最終結になります。

 

睡眠の質、コーディネーション運動、制約をかけず好きなことをやる、趣味を持つ、食事を楽しむ、無理をしない、犬を飼う、見た目を若くする、手で書くなど、ここには書ききれないくらいのことが老人脳を遠ざけてくれます。

特に言葉の力が67歳まで伸び続けて、その後も高い能力を維持できることを知れたのは大変感動しました。

 

また、脳はつながりを感じるとき、最高の状態になります。

そして回復力も高まり、私たちをエネルギーあふれる状態にしてくれます。

人とつながれなくても、大好きなものとつながる、自然とつながる、動物とつながる、新しい体験とつながる、楽しかった思い出とつながる、そして自分の気持ちとつながることは、あらゆる体験が病気や老人脳を遠ざけてくれます。

いまあるこの時間は二度と戻ってきません。

この大切な一瞬一瞬を楽しむことが、脳に幸せと成長をもたらし、人生を素晴らしいものにしてくれます。

スーパーエイジャーたちの秘密はまさにこういったことの中に隠されているのかもしれません。

 

いろいろな人とお会いしますが、70歳を過ぎても前列まできて新しいことを学ぼうする高齢の方の姿には本当に感動します。

 

私たちにはまだまだ無限の可能性が眠っています。

そして、ちょっとした日々の小さな出会いが人生を大きく変えることがあります。

 

この出会いが、あなたにとって悔いのない充実したすばらしい人生を実現するひとつの出会いになれば嬉しく思います。

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が「卵黄」です。

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

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第9章 香りを使うと認知症の進行を防ぐことができる!?

第9章 香りを使うと認知症の進行を防ぐことができる!?

 

認知症になると、香りを感じる機能がどんどん鈍化していくと言われています。

 

 

香りをキャッチする嗅覚のレセプターが鼻の中にあるのですが、認知症認知症予備軍の人は、このレセプターの細胞数が少なくなっていくのです。

 

 

認知症の人でなくても、60~80代にかけて嗅覚はどんどん低下します。

特に男性は、60代からの低下が激しいので注意が必要です。

ただ、実際に自分の嗅覚が低下していることに気付くのが難しく、気が付いたときにはかなり進行ていたということもよくあります。

 

 

香りはものすごく脳に刺激を与えています。

香りを嗅いだ瞬間に、気持ちが変わることがないでしょうか?

たとえば、臭い匂いであれば一瞬で嫌な気持ちになりますよね。

 

実は、五感の中で最も伝達速度が速いのが嗅覚です。

それだけ、嗅覚と脳はつながっているのです。

鼻腔と脳は場所も近く、ダイレクトに脳が活性化するわけです。

 

 

だから、「香り」を使えば簡単に脳活できます

 

一番簡単なのは、食事の香りを利用することです。

 

料理にはいろいろな香りがあります。

この香りを意識的に嗅ぐことで、脳を刺激していくのです。

ただし、毎日同じものばかり食べていると、香りに慣れてしまい、脳を刺激できなくなってきます。

和食の次は中華、その次は洋食、ときどきはエスニックを入れてみるなど、できるだけ料理のバリエーションをつくり、いろいろな香りを嗅げるようにしてください。

 

食べることが好きな人は認知症になりにくいと言われますが、これは嗅覚の側面からもそう考えられると思います。

 

 

食事以外の方法では「アロマの活用」があります

アロマにはさまざまな効果があるので、目的に合わせて選べるのがいいですね。

脳を刺激するだけでなく、集中力を上げる、自律神経を整える、リラックスする……。

目的に合ったセレクトができます。

 

 

アロマの研究は各所で行われていて、香りにたくさんの効果が認められていますが、その中でも特に、やる気脳、記憶脳などの改善に効果があるものを厳選して紹介します。

 

 

▼レモン

副交感神経の活性化を抑えて、交感神経を活性化する作用があるため、朝の目覚めがよくなったり、集中力をアップさせる効果があります。

疲労の回復効果もあります。

 

▼ラベンダー

短期記憶(ワーキングメモリー)が15%アップするため、記憶力がアップします。

また、神経栄養因子受容体(NGFR)の遺伝子スイッチをオンにするため、神経の成長・維持も促進される効果も期待できます。

 

▼ペパーミント

集中力が高まり、作業スピードが高まる効果が期待できます。

また記憶力も高まる効果もあります。

ミントガムは噛むことでドーパミンを分泌させるので、おすすめの脳活食品です。

 

▼ヒノキ

ヒノキの匂いを嗅ぐと、右脳前頭前皮質の活性度が落ちて副交感神経を活性化することで、ストレス軽減効果があることがわかっています。

ヒノキに含まれるαピネンの香りを嗅ぐと、海馬の脳由来神経栄養因子(BDNF/記憶力の脳内ホルモン)の遺伝子スイッチがオンになることから、記憶力への効果も期待できます。

ヒノキ風呂は老人脳予防効果が期待できます。

 

ローズマリー

展望記憶(将来の予定や約束などを覚えておく能力)がアップするため、人との約束や、買い物で何を買うかを忘れにくくなったり、台所に来たけど「何のために来たんだっけ?」という忘却を防ぐ効果があることがわかっています。

 

 

また、ブレンドしたアロマを使った検証で、匂いを嗅ぐことで注意力が向上することがわかっています。

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が「卵黄」です。

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

ビタミンB12について?

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第9章 コレステロールと老人性うつの関係性

第9章 コレステロールと老人性うつの関係性

 

最近注目されているのが、老人性うつとコレストロールの関係です。

老人性うつは65歳以上の人が患ったうつ病のことで、その数は全体のうつ病患者数の4割にも及んでいます。

 

やる気が起きない、興味や関心がわかなくなる、何をしても喜びを感じられない、気分がどんよりする、そんな症状が続きます。

老人性うつになると脳の状態が下がってしまい、認知症まで発症しやすくなります。

 

昔はコレステロールを摂ることは心筋梗塞のリスクを高めるため、体によくないとされていました。

これは正しくて、食事や薬物療法コレステロール値を減らすと、心筋梗塞のリスクは減ります。

しかし、コレステロールを減らすと、同時に老人性うつなどの自殺・事故死などが78%も増加し、結果として全体の死亡率まで7%も上がることがわかっているのです(がん死亡率も43%増えます)。

 

 

コレステロールはもともと細胞膜の大切な材料で、全体の3分の1が脳や神経系に存在します。

少なくなると細胞膜が不安定になって、幸せホルモン・セロトニンをうまく取り込めなくなり、幸せを感じにくい体質になります。

その結果、老人性うつになることが指摘されています。

 

カルフォルニアで70歳以上の男性を調べた調査では、コレステロール値の低い人は高い人に比べて、うつの発症率が約2.7倍も高くなってしまったそうです。

 

 

高齢になってコレステロール値が低くやせている人は、幸せを感じにくく、少し太っていたほうが幸せになれる

驚きましたが、これが真実のようです。

 

60歳以降になると体でつくられるコレステロール量は減っていくため、高齢者ほどコレステロールが豊富な食材(卵、肉、魚、乳製品など)を摂ることが大切です。

スーパーエイジャーも卵や肉、魚、乳製品が好きな人が多いのですが、とても納得です(ただし、摂りすぎには注意してください)。

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が「卵黄」です。

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/