第9章 コーヒーの香りには人をやさしくする効果がある

第9章 コーヒーの香りには人をやさしくする効果がある

 

コーヒーの香りにも素晴らしい効果があります。

 

コーヒーの香りの効果のひとつに「人にやさしくなれる」ということがあります。

 

面白い実験があります。

大型ショッピングセンターにある店の前にお金をわざと落としておくんです。

そのお金を、通りすがりの人がどれぐらい拾ってお店に届けるかという実験です(面白いことを考える人もいるのですね)。

その結果、外に香りがしない店の前よりもコーヒーの香りがするお店の前のほうがたくさんの人がお金を届けたそうです。

 

すごい効果です。

あちこちでコーヒーの香りが嗅げるようになれば、もっと世の中は平和になるかもしれないですね。

 

この研究結果、実感できることがあります。

カフェや喫茶店に入った瞬間、コーヒーの香りを嗅ぐと、何か満たされた気分や癒された気分になります。

瞬間的にそういうモードになるのです。

 

関係がギスギスしている家であれば、コーヒーの香り漂う家にしたほうがいいかもしれません

また職場や運転中についイライラしてしまう人は、その場にコーヒーの香りを用意するのもおすすめです

 

 

特に高齢者は、車の運転中に渋滞に巻き込まれるとイライラしやすいというデータがあります。

若いときよりも高齢になったときのほうが、明らかにイライラしやすくなるそうです。

渋滞のとき、脳が感情に正直な状態になってしまうからです。

運転のおともにはコーヒーの香りがおすすめです。

 

 

最新の研究でわかったこと、それは

 

「歳をとっていくことは抗えない。でも、脳はいつまでも若々しく保てる」

 

これが科学の最終結になります。

 

睡眠の質、コーディネーション運動、制約をかけず好きなことをやる、趣味を持つ、食事を楽しむ、無理をしない、犬を飼う、見た目を若くする、手で書くなど、ここには書ききれないくらいのことが老人脳を遠ざけてくれます。

特に言葉の力が67歳まで伸び続けて、その後も高い能力を維持できることを知れたのは大変感動しました。

 

また、脳はつながりを感じるとき、最高の状態になります。

そして回復力も高まり、私たちをエネルギーあふれる状態にしてくれます。

人とつながれなくても、大好きなものとつながる、自然とつながる、動物とつながる、新しい体験とつながる、楽しかった思い出とつながる、そして自分の気持ちとつながることは、あらゆる体験が病気や老人脳を遠ざけてくれます。

いまあるこの時間は二度と戻ってきません。

この大切な一瞬一瞬を楽しむことが、脳に幸せと成長をもたらし、人生を素晴らしいものにしてくれます。

スーパーエイジャーたちの秘密はまさにこういったことの中に隠されているのかもしれません。

 

いろいろな人とお会いしますが、70歳を過ぎても前列まできて新しいことを学ぼうする高齢の方の姿には本当に感動します。

 

私たちにはまだまだ無限の可能性が眠っています。

そして、ちょっとした日々の小さな出会いが人生を大きく変えることがあります。

 

この出会いが、あなたにとって悔いのない充実したすばらしい人生を実現するひとつの出会いになれば嬉しく思います。

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。

これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。

血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。

アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。

たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。

動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。

 

また、脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が「卵黄」です。

なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/