感情が老化すると頑固になる?

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感情が老化すると頑固になる?

 

年を取ると融通がきかなくなったり、頑固になったりというのはよく知られています。

しかし、なぜそういったことが起きるのでしょう。

 

これも前頭葉の萎縮のせいだと考えています。

その理由は、軽度の「保続」という現象が起きていると考えられるからです。

 

たとえば、脳の機能を調べるテストで、「今日は何年の何月何日ですか?」という質問に対して、「「2019年3月20日です」と、きちんと答えたとします。

ということは、質問の内容を理解できているということです。

 

ところが、次に「今日は誰と病院に来ましたか?」という問いに対しても、「2019年3月20日です」と同じことを答えてしまうことがあります。

させに、「あなたの生年月日を教えてください」と聞いても、また「2019年3月20日です」と答えたりします。

 

このように、質問が変わっても同じ答えを繰り返してしまうような現象。

ある考えや答えが出たときに、そこからスイッチが切り替わらないことを「保続」といいます。

 

前頭葉の萎縮では、ここまで極端なことにはなりませんが、それでも、落ち込んだ気持ちから抜け出せず、ずっと悲しいままだったり、何かに腹を立てると怒りが収まらなくなるなどは、感情に保続が起きている状態で、スイッチの切り替えができにくくなっていると考えられるでしょう。

 

知り合いの青年が、こんな愚痴をこぼしたことがあります。

 

「うちの上司は、とにかく『俺のやり方が正しい、このやり方じゃないと成功しない』と自分の意見を押しつけるんです。

もっと効率のいいやり方があるのに、全然耳を貸してくれなくて、本当に参ってますよ」

 

その時、思いました。

時代がすっかり変わっているにもかかわらず、過去の成功体験にすがり、自分の経験が絶対と思い込んで若手に説教をする上司。

彼はきっと前頭葉の萎縮が始まって、考えが切り替えられない、一種の保続が起きているのではないかと。

 

もし、あなた自身にこうした覚えがあるのなら、「感情の老化」を疑ってみるべきかもしれません。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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最近、電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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