気分の若々しさが脳の老化を防いでくれる

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気分の若々しさが脳の老化を防いでくれる
 
脳の老化は前頭葉から始まります。
ここは感情をコントロールする部位ですから、その機能が衰えてくると怒りっぽくなったり、逆にふさぎ込んで不機嫌になったりします。
意欲や好奇心が失われたり、身の回りに無関心になったりします。
ひと言で言えば、溌剌さがなくなってくるのです。
 
それが長引くと、気分的にうつ状態になります。
じつは前頭葉の老化がもたらすうつ気分というのは、少しも珍しいことではなく、しかも早いときには40~50代から始まる場合もあります。
 
脳の老化といえば誰でも思い浮かべるのは認知症ですが、それよりも、このうつ気分のほうがはるかに怖いと思っています。
 
大部分の認知症80代になって発症しますが、うつはそれよりはるかに若い世代、60代や70代はもちろん、もっと若い世代にも起こり得るからです。
つまり、中高年になったらまず注意するべきはうつ病なのです。
 
しかも、うつ病認知症のリスクを高めます。
これは想像していただければわかると思います。
 
無気力や無関心、沈んだ気分のままで毎日を過ごすようになれば、脳が刺激されることもなくなります。
 
わくわくしたり、ドキドキしたりといった新鮮な感覚がなくなるのですから、脳の老化もどんどん進んでいきます。
 
認知症は脳の老化がもたらす自然な姿ですが、うつ病はそれを不自然に早めてしまう危険性があるのです。
 
光や肉がもたらす高揚感がなぜ大事なのか、ここまで書けば想像できると思います。
 
どちらもたしかに気分的な効果が大きいものが、いちばん身近にあって、いちばん手軽に気分を明るくしてくれます。
元気が出るし、朗らかになります
 
もちろんそれが決して気分だけではなく、医学的にもしっかりした根拠のあることだというのは説明していきますが、まず気分は大事です
脳が若々しい人は、いつも気分の若々しい人
そのことにも気がついていると思います。
 
光を浴びる
 
肉を食べる
 
そのたびに生まれる高揚感が、脳の若さを保ってくれるのです。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
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最近、電車の中でキレる人を見かけます。
少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。
でも、最近は違ってきています。
しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。
受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。
この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。
これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。
 
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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