そろそろこころの休養にシフトさせていこう

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そろそろこころの休養にシフトさせていこう
 
べつに50代に限った話ではありません。
若くても、あるいは会社勤めでなくても、体の休養とこころの休養は違うのだということだけは理解しておいてください。
 
うつ病の人に精神科医が、「なるべく外で遊んでください」とアドバイスするのも、たとえそのことで体が疲れてもこころの疲れは軽くなるからです。
悩みや不安が小さくなれば、体の疲労感はむしろ気持ちのいい睡眠や食欲を促してくれますから、結果として体も元気になります。
 
まして中高年世代の場合、そろそろ脳の老化、とくに前頭葉の萎縮や機能低下が始まる年代です。
意欲が衰え、気分的な落ち込みも出てきます。
それに加えて脳内のセロトニンが減ってきます。
どちらも加齢による自然な減少ですから、個人差はあっても大きな傾向としては誰にでも起こることです。
 
セロトニンという言葉はここまでにも出てきましたし、これからもしばしば登場するでしょうから、ご存じだと思いますが一度、簡単に説明しておきましょう。
 
セロトニンは「幸せホルモン」という別名もあるくらい、幸福感と密接に結びついています。
とくに理由もないのに何となく幸せな気分に包まれるような感覚、目に映る風景や出会う人に対して自然な笑顔が浮かんでくる感覚、「多幸感」とも言いますがそういう気分を作り出してくれます。
 
脳内のセロトニンが減ってくると、気分が沈んだりちょっとしたことでイライラしたりといった感情の不安定が起こります。
いわゆるうつや不安状態になってくるのです。
 
うつ病の治療法はさまざまですが、薬を使う場合にはおもにこのセロトニンの量を増やす方法が選ばれます。
正確に言えばシナプスと呼ばれる神経細胞の接続部分でセロトニン濃度を増やす方法ですが、たとえ濃度が増えてもうつ状態が改善されるまでには2週間ほどのタイムラグがあります。
 
ということは、症状が進むほど治療にも時間がかかるようになるということです。
40代を過ぎると脳の老化に伴って自然にセロトニンは減少してくるのですから、何となく気分が落ち込んでいる状態をそのままにしておけば、50代以降になって本格的なうつ病に陥ってしまいます。
 
そうなってしまう前に心がけてほしい日常習慣、それが外に出て<光を浴びること>、<肉を食べること>なのです。
 
どちらにしても気分の問題だけでは済まされないしっかりとした根拠があります。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
 
2019.9月より、ブログを以下に移行いたします。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
また、老人の認知症3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
ビタミンB12について?
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