腸と脳の意外な関係「腸脳相関」とは?

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腸と脳の意外な関係「腸脳相関」とは?

 

2000年代に入ってから、「腸脳相関」という言葉が浸透してきました。

腸脳相関とは、腸と脳の調子が、密接に影響し合う関係にあることを意味する言葉です。

じつは、脳と腸は迷走神経でつながっていて、脳がストレスを感じるとお腹が痛くなったり、逆に腸内環境が悪化すると、脳の調子も悪くなり、精神状態が現れるという研究結果が出ています。

 

食べ物は、腸内で分解、吸収、合成されて、全身に運ばれていきます。

身体に必要な栄養は腸でも作られているのです。

さらに、神経細胞ニューロンや、人間の行動と感情を司る脳内神経物質のほとんどの種類も、腸内で作られていることが最近になって分かってきました。

腸内環境が悪くなると、これらの機能が衰え、栄養をうまく吸収できないだけでなく、脳の働きも悪くなり、感情をコントロールすることまで難しくなってしまうのです。

 

脳梗塞などの脳血管の疾患を抱える患者さんには、ひどい便秘に悩んでいる方が大勢いらっしゃいます。

脳と腸は相関関係にありますから、脳の働きが悪くなることで腸に指令がうまく送られなくなり、腸の調子まで崩れてしまうのです。

同様に、精神疾患の患者さんにも便秘で悩む患者さんが非常多いです。

 

最近では、うつ病と食物繊維の摂取量の相関関係も明らかになりはじめています。

食物繊維は、栄養の吸収と腸内環境を良くする働きがあります。

食物繊維の摂取量が減少するのに伴って、うつ病患者が増加しているそうです。

精神科のなかにも、腸脳相関に着目し、治療を進める医師が登場しています。

薬だけを投与するのではなく、食生活を改善して腸内環境を整えることで、精神症状を改善させる試みです。

実際に、その方法で症状が軽くなった患者さんは大勢いらっしゃいます。

偏食がある人のなかには、野菜嫌いが多いと思いますが、食物繊維をしっかり摂るためにも、野菜嫌いはぜひ克服してもらいたいです。

「栄養で人生は変わる より」

 

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ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。

血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。

それと同時に、脳神経系の働きにも深くかかわっています。

 

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。

とりわけ、脳や神経の修復には、ビタミンB12が不可欠なのです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

また、老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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