なぜ睡眠が必要か

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なぜ睡眠が必要か

 

睡眠不足が脳の活動に悪影響を与え、思うような行動ができなかったり、間違った判断を下してしまうということはよく知られています。

自動車事故でも睡眠不足が原因と考えられるものが多く、アメリカの調査で、その直前に何時間睡眠をとっていたかが事故を起こす確率に深く関係することが示されています。

睡眠時間が7~9時間の場合、明らかに本人の過失である割合は50%なのですが、6~7時間の場合は55%、5~6時間の場合は67%と増えます。

睡眠時間が4時間以下だった人では94%が本人の判断ミスで事故を起こしていたそうです。

 

こんなことを考え始めると眠れなくなりそうですが、なぜ私たちは眠るのでしょうか。

何か生存にとって有利なことがあるため、進化の過程で寝るようになったはずです。

原始的な性質を残す単細胞生物、例えば大腸菌は眠りません。

栄養分があれば、昼でも夜でも分裂して増え続けます。

軟体動物になると刺激に対する反応が低下するといった眠りに近いものがあり、魚類から上の脊椎動物はほとんどすべて眠ります。

「夜ずっと起きていると生産性が落ちるから」と、言う人がいますが、これは夜眠くなってしまう私たちを観察しての説明であって、進化途中の原始的生物にとって眠ることにどのような利益があったかの説明になっていません。

寝ている間は無防備で、他の獣に襲われて命を失う可能性があるのですから、“生産性が低い”程度のことで眠るはずはありません。

 

眠ると様々な情報が整理され記憶が定着するからだという説があります。

起きていて、外から次々と刺激が入ってくると情報の整理ができず記憶を定着させられない。

夜に寝て情報を整理し、多くのことを記憶しておいた方が昼間の活動に役立つので生存にとって有利になるというものです。

これは一理あるように思えますが、知能が低く、それほど記憶が役立ちそうにない動物(例えばショウジョウバエ)も夜は眠りますから、情報整理のための一休みという説も少し怪しいと思います。

ヒトが寝ている間に情報を整理し、記憶を固定していることは確かですが、それは寝てしまっている時間を無駄にしないように、あとから高等動物の脳がおこなうようになった作業だと思います。

 

もっと単純に、起きて活動している間に脳の神経細胞が放出する有害物質がその周りに蓄積し、その影響で神経細胞自身の活動が妨害され、ついには何もできなくなって眠ってしまうという説があります。

夜寝ることが特別有利に働くというのではなく、危険があっても寝ずにはいられなくなるというのです。

寝ることで神経細胞が活動を停止すると睡眠を誘発していた有害物質(睡眠誘発物質)の産生は止まり、それらが神経細胞のあいだから外に流れ出して濃度が下がると脳は活動を再開します。

これを繰り返すのが睡眠と覚醒だというのです。

大腸菌のような単細胞生物では、排泄した有害物質が周りら拡散するのでこのようなことは起きません。

睡眠は脳という神経細胞の集合体を持つようになったことによる行動という説です。

「老化と脳科学 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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