毛細血管はホルモンを運搬し、活かす重要な拠点

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毛細血管はホルモンを運搬し、活かす重要な拠点
 
ここで、「血管」について、詳しく説明したいと思います。
 
ここで言う血管とは、毛細血管のことです。
 
私たちの全身をかけめぐる毛細血管は、動脈と静脈をつなぐ役割がありますが、それ以上に、非常に重要な役割があります。
それは、
 
1. 生理活性物質を分泌して血管を保護する役割
2. 一酸化窒素やエンドセリンなどの血管に働きかける物質を分泌して、
血管の収縮・弛緩の調節を行う役割
3. 血液に乗せて、酸素、栄養素、ホルモンなどを運搬する役割
4. 血液中の酸素や栄養素、ホルモンを組織に取り込み、二酸化炭素
老廃物を組織から血液に戻す「最前線の現場」としての役割
 
です。
 
毛細血管は総延長がおよそ約10万キロメートルあり、神経(自律神経)が並走しています。
自律神経と毛細血管は実に密接な関係です。
自律神経による制御によって、交感神経が優位の時は毛細血管が閉まり、副交感神経が優位の時は、毛細血管がゆるめられ、血液がコントロールされます。
 
例えば、夜間にしっかり副交感神経が優位になると毛細血管がゆるめられ、そこから熱が放散されることで深部体温が下がり、深い睡眠が得られます。
同時に、毛細血管がゆるめられることによって、毛細血管を介してホルモン、栄養素、酸素を運搬しやすくなり、メラトニンや成長ホルモンも睡眠中に全身へと運搬され、現場(細胞、組織)に引き渡されることになります。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12について?
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