何よりも大事なのは身体の血管。血管の年齢は脳の年齢に直結する

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何よりも大事なのは身体の血管。血管の年齢は脳の年齢に直結する

 

段階2.脳の血管の老化――生活習慣病が血管を老化させる

 

脳の寿命にとって非常に大切なのが、血管です

全身にくまなく酸素と栄養を運ぶ血管の年齢は、身体の年齢と脳の年齢に直結します

 

血管には、動脈と動脈の2つがあります。

ポンプである心臓から出ている動脈は、非常に細い末梢血管となって全身へ行き渡り、酸素と栄養を身体の隅々まで届けます。

代わって静脈が、二酸化炭素を運んで心臓へ戻ってきます。

 

生活習慣病に注意すべき理由は、どの病気も血管を老化させるからです

糖尿病は、血液中のブドウ糖が多すぎる状態になって血管を傷つけます。

高血圧は、動脈硬化を進めます。

血管の壁が厚く硬くなり、弾力を失って傷つきやすくなるのです。

 

脂質異常症も、動脈硬化を進めます。

血液中のコレステロール中性脂肪が血管の壁を傷つけ、過剰な脂質が溜まってしまうからです。

 

 

動脈がきちんと流れなければ、酸素と栄養は身体の必要な場所へ届きません。

水道と同じで、途中で詰まってしまったら、その先へは行けないのです。

血液が届かなくなった細胞は、壊死してしまいます。

糖尿病が悪化して足の指などを切らなければいけなくなるのは、動脈がダメになってしまった結果です。

 

スポーツをやっている人は心臓が強くなります。

しかし身体を動かすほど多くの酸素を必要とするので、血管が詰まってしまうと、酸素の供給が追いつかなくなって心筋梗塞に至る恐れがあります。

プロスポーツ選手で若くして亡くなる人には、そういうケースもあるのです。

 

 

たくさんの酸素と栄養を必要とする脳には、たくさんの血液が送られます。

心臓の機能が衰えたり貧血状態に陥ったりすると、酸素や栄養を運ぶ赤血球が少なくなってしまうので、血管が立派でも供給が悪くなります。

 

したがって、心臓病や貧血はきちんと治しておかなければいけません。

ビタミンや鉄が不足すると貧血になり、脳の働きが衰えてしまうのです。

 

 

脳の血管が動脈硬化を起こすと、脳梗塞脳出血を引き起こします。

しかし、一般に脳より身体の末梢の動脈硬化のほうが先に進むので、まず気を付けるべきは身体の血管です

脳の中のどんな神経細胞より、全身に張り巡らされている血管の方が大事だと言ってもいいほどです。

神経細胞の寿命が尽きる前に、血管の老化によって脳の血流が低下してしまうからです。

 

酸素の量が一定以下になると、細胞はダメージを受けます。

DNAの再生にミスマッチが起こって、がん細胞が生まれたりするのです。

血管の老化を防止できてから、神経細胞がどのくらい生きられるかを考える段階に至ります。

 

血管から脳の神経細胞へ酸素を無限に行きわたらせることが可能になれば、脳の寿命を延ばすこともできるはずです。

「脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法 より」

 

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血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

また、ビタミンBは8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。.

 

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