ホルモンを活かす「三つの黄金ルール(体内時計、自律神経、血管)」を取り巻くストーリー

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ホルモンを活かす「三つの黄金ルール(体内時計、自律神経、血管)」を取り巻くストーリー
 
時計遺伝子に従って、起床後、交感神経が優位になってきます。
そして、朝食の時には、主に消化器官系でたくさんの血液が必要です。
 
その後、昼間の活動に移るわけですが、お勤めの方は脳をフル回転させる必要があるので、そこに血液が向かいます。
脳活動のためにさまざまな栄養素が運ばれます。
運動をされる方は、体の各所に血液が行き渡ります。
 
いずれにせよ、交感神経がオンになっている、ちょっと優位になっている状況でそういう動きが起こるというわけです。
 
昼食の段階となると再び消化器関係の胃腸に血流が注がれます。
デイタイムが過ぎて、そろそろ日没を迎えて暗くなると、徐々に副交感神経が盛り返し、血流が中心から少しずつ離れて、開き始めた末梢の毛細血管へと注がれます。
 
仮に、午前7時に起床しているとすると、副交感神経が盛り返すのが大体、起床から11~12時間後、午後6時、あるいは午後7時くらいです。
 
ただし末梢が優位になるからと言っても、私たちは夕食をとります。
 
副交感神経が優位になろうとしている時間帯に、夕食をとることになりますので、血流が再び中心部(消化器官)血へと戻る現象が起こるわけです。
 
快眠系のホルモンを正しく分泌するためには、そこから末梢へと毛細血管が優位になるようにしなければなりませんが、その「血管優位性の転換」のためにも、就寝の3時間前、遅くとも2時間前には夕食を終えることが必要なのです。
 
そうでないと、中心部へと集まってきた大量の血液が末梢へと行き渡る準備ができないまま、睡眠時間を迎えることになってしまいます。
 
食べた物の消化活動は、副交感神経が支配していますが、胃に残留物があるままだとそれ自体が強い刺激となり、副交感神経が優位になりにくくなります。
結果的に交感神経が優位になってしまいますから、自律神経のバランスが整いません。
 
午後7時、あるいは午後8時くらいに食べ終わると、午後11時くらいには胃の中から食べ物が消えるので、就寝時間に向けて副交感神経をいよいよ上げていく理想的なイメージとなります。
 
さらに食事時間の規則性と並んで、部屋の光を落とすとか、パソコンやスマホやゲームなどをやめるとか、お風呂でリラックスするとか、ストレッチするとか、腹式呼吸をするなど、「副交感神経を高めるためのひと工夫」があれば、毛細血管の血流増加と共に素晴らしい睡眠が訪れ、全身が再生工場と化して、ホルモンを活かすことができるようになります。
 
1. 時計遺伝子は体内時計を支配する
2. 体内時計は自律神経を管理する
3. 自律神経は血管に影響する
4. 血管は血流の量を決定する
5. 血流はホルモンの運搬を左右する
 
ホルモンを活かす「3つの黄金ルール」は、体内時計(時計遺伝子)、自律神経、血管の3者ですが、これらを取り巻くストーリーは、こんなイメージになります。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。
そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。
このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
さらに、主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。
加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12について?
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