「肉を食べれば長生き」の真実

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「肉を食べれば長生き」の真実

 

では、肉もしっかり摂取するほうがよいのでしょうか?

いや、肉には注意が必要です。

魚と肉の大きな違いは、肉から蛋白質を摂取しようとすると脂肪が一緒に体に入ることです。

 

日本で肉の摂取が増えるにつれて平均コレステロール濃度が上がりました。

その結果、内臓脂肪がついて動脈硬化が進み、脳の血管が詰まる脳梗塞が増えています。

 

1980年ころから、コレステロール値が上がるとともに脳出血と入れ替わるように脳梗塞による死亡が不気味な増加を見せています。

 

近年は、脳出血脳梗塞に代表される脳血管疾患全体で毎年10万人以上が亡くなり、100万人を超える人が引き続き治療を受けています。

その半数以上が脳梗塞によるものです。

脳血管疾患の問題は、命を取りとめても体の麻痺や言語障害などの後遺症が残りやすく、寝たきりにつながるおそれが高いことです。

健康寿命を延ばすには脳血管疾患の予防につとめることが重要です。

 

動脈硬化認知症を招くことから、肉の摂取が多い人は認知症の発症率が2倍程度高くなるというデータもあります。

ネズミを使った実験では、脂肪分の多い餌を与えたネズミは、そうでないネズミとくらべてアミロイドβが脳に2倍多く蓄積しており、迷路をもちいて記憶力の検査をしたところ、記憶力がいちじるしく低下していることが明らかになりました。

 

このところ、「肉をよく食べる高齢者は長生きする」という話をよく耳にします。

けれども、こういう話の出どころは、たいてい1970~1980年代に行われた調査です。

この時代は動物性蛋白質の摂取が増えたことで脳出血がどんどん減っていました。

これも日本の平均寿命を押し上げたのは確かです。

 

しかし、日本人の動物性蛋白質の摂取量はその後も上昇を続け、こんにちでは大部分の人が十分に摂取できています。

肉の摂取は両刃の剣です。

動物性蛋白質を摂りたければ魚からの摂取を優先してください。

「「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

老人の認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

アルツハイマー認知症の方々の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

 

ビタミンB12について?

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