なぜ、だれも「正しい風邪対策」を教えてくれないのか?
風邪は誰もが知っている、身近な病気です。
しかし、どうすれば風邪を予防できるのか、確かな情報を得ることは難しいものです。
それには、理由があります。
風邪は、主にウイルスに感染することを原因とした病気です。
風邪の原因となるウイルスは200種類以上あります。
「風邪」とは、1つのウイルスを原因とした特定の病気を指すのではありません。
無数にあるウイルスの中の、いくつかが引き起こす症状の「総称」と言えるのです。
100人いれば100通りの風邪があり、原因もそれぞれ、症状もそれぞれです。
そして、「風邪の治し方」は、正直、医者泣かせです。
最先端医学でも明確なメカニズムは解明されておらず、風邪には根治療法や特効薬がいまだに存在しないからです。
どんな名医でも、風邪を予防・根治する100%完璧な方法を知らないのです。
最近の医学では、「科学的根拠に基づく医療=EBM(エビデンスベースド・メディシン)という考え方が主流になりつつあります。
EBMは、医者の個人的な経験や過去の慣習などに依存した治療法を見直し、科学的に調査された研究成果に基づいて医療を実践することをさします。
とくに、西洋医学の医療において重視されている概念で、このEBMという考え方によって、医学は今も進歩し続けています。
しかし、風邪は、このEBMにおいても発展途上の病気です。
毎年、新しい研究によるエビデンスがつみあがっています。
すべての風邪ウイルスをやっつける「一撃必殺の技」は、どんな名医も持ち合わせていないのが現状です。
人間は、だれでも風邪をひきます。
米国の統計調査によれば、人は一生のうちで200回ほど風邪をひくと言われます。
ビジネスパーソンが仕事を休む理由の4割が風邪であるという調査もあります。
風邪をひくたびに1~2日欠勤したとすれば、職業人生の丸1年以上が風邪に潰されます。
かぜは、一番身近にある、最大のリスクだと言えます。
風邪をこじらせる人、1日でケロッと治す人
後輩に、よく風邪をひく内科医がいます。
しかし、翌日には何事もなかったかのように出勤してくるのです。
そこで、「よく風邪ひくけど1日でケロッと治すよね。何してるの?」と質問しました。
すると彼は「早期発見、早期休息ですよ」と即答しました。
あなたの周りにも、いつもパワフルで全然会社を休まず、ちょっと体調を崩しても、翌日にはピンピンしているような人はいませんか?
彼らは、自分の身体の異変に素早く気づき、生活のすべてを「風邪モード」に切り替えて即時対応することで、速攻回復しているのです。
ここでは、そういう人を「一流」と定義します。
(症状と時間の関係をグラフにすると、)普通の人は、富士山のような高い山型をとります。
それに対して、一流は、なだらかな丘のようなラインを描きます。
一流は、風邪をひかないのではなく、重症化させずに即回復する方法を身につけているために、周囲から風邪をひいているように見えないのです。
「一流の人はなぜ風邪をひかないのか? より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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