風邪を悪化させる人・させない人
「ひく前」にリカバーする方法がある
ウイルスという肉眼で見えない敵と戦わなくてはいけないために、どうしても「何となくの経験則」で風邪に対処しがちです。
しかし、風邪は、ある程度の知識があれば、ロジカルかつ戦略的に対処できるリスクです。
一般的に、風邪対策は次の3つに集約されます。
1. ウイルスに近づかない
2. ウイルスの感染経路を遮断する
3. 身体の抵抗力を高める
ウイルスが身近になければ、風邪はひきません。
ウイルスを身体に入れなければ、風邪はひきません。
ウイルスを吸い込んだとしても、身体の抵抗力が高ければ風邪はひきません。
風邪から身を守るためには、この3つの要素の組み合わせで考える必要があります。
ただし、3の「身体の抵抗力」に関しては、医学的なエビデンスが揃っていない要素を多く含むことと、個人差も大きいため、ここでは1と2を中心に具体策をお伝えしていきます。
じつは「鼻・のど・せき」などの明らかな風邪の症状が出たら、「手遅れ」です。
すでに風邪をひいてしまった状態ですから、対症療法で症状を和らげながら、自然に回復を待つしかありません。
- あなたの身体が発する「シグナル」に気づけ!
あなたの身体は、風邪をひく前のもっと早い段階で、「もうすぐ風邪をひきそうだ」というシグナルを、何らかの形で発しています。
このシグナルを、ここでは「超初期症状」と呼ぶことにします。
超初期症状は、医学的に風邪の症状だと定義されているわけではありません。
多くの人にとっても、「ちょっといつもと違うな」と思うくらいの「違和感」です。
だから、ついそのままやり過ごして、そのまま本格的な風邪をひいてしまうのです。
そもそも、風邪に多様な症状があるのは、ウイルスの種類、かかった人の身体の状態によって、症状に個人差が現れるためです。
超初期症状も、人それぞれ異なるものですから、医者は断定的に教えてくれません。
風邪を水際で食い止めるためには、「自分だけの超初期症状」を敏感にキャッチするしかありません。
そして、即座に対策をとり「風邪をひきそうでひかない」状態でリカバリーするのです。
- 風邪の症状が起こるしくみ
超初期症状のしくみは、風邪にかかった際、体内で起こる現象を知るとわかります。
まず、ウイルスが鼻やのどから体内に入ると、白血球を中心とした免疫システムがウイルスを排除しようとします。
白血球の中の貪食細胞が、ウイルスや細菌を飲み込み、酵素で分解します。
また、特定の病原体を排除する役割を持つ抗体も、免疫システムとして働きます。
体内で白血球などの免疫システムが働くと、その反応として炎症が起こります。
この炎症が、身体の部位によって、さまざまな風邪の症状として現れるのです。
鼻で炎症が起こると鼻水や鼻づまり。
のどで炎症が起こると、のどの痛みや、せき。
全身で起こると発熱、というイメージです。
つまり、風邪の症状とは、身体に侵入してきたウイルスに対して、免疫システムが一生懸命に作動している証拠だと言えるでしょう。
この免疫システムが作動し始めた動きが、何らかの「違和感」を生み、超初期症状として私たちの身体に現れる可能性があるのです。
超初期症状は、「全エネルギーをウイルス対策に注ぎ込ませてくれ」という身体からの訴えだと思ってください。
あなたが、「この案件に全精力を注ぎこみたい」と思っているところに、上司から「これもよろしく」と別の仕事を振られたら、非常にストレスを感じるでしょう。
風邪っぽいのに仕事をセーブしなかったり、無理をして飲み会に参加する人は、自分の身体に対して、そんな上司と同じような負担をかけているのです。
- こんな「違和感」に気をつけろ!
具体的な超初期症状は、人によって千差万別です。
たとえば、「食べ物の味が変わる」という人がいます。
「集中力がいつもより続かなくなる」という人もいます。
「まばたきの量が増える」「唇がやたらと乾き、つい舐めてしまう」などもあります。
同僚は、「本が長時間読めなくなる」と言っていました。
繰り返しますが、超初期症状は医学的根拠があるわけではありません。
あなたが風邪をひく直前の違和感は、あなたにしかわかりません。
だからこそぜひ、次に風邪をひいてしまったときに、「最初の違和感」を振り返ってみてください。
「一流の人はなぜ風邪をひかないのか? より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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