「ボス細胞」はトレーニングできるし、薬にもなる!

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「ボス細胞」はトレーニングできるし、薬にもなる!

 

ボス細胞を鍛えれば健康になる――。

 

「そんなことを言われても、自分で細胞を鍛えるなんてことができるの?」

 

もしかしたら、そう思われるかもしれません。

 

たしかに目に見える筋肉を鍛えるのとちがっても「細胞を鍛える」というのはなかなかピンとこないかもしれません。

とはいえ、何も特別な医術を施したり特殊な薬を飲んだりしなくても、普段の生活習慣のなかでボス細胞をトレーニングすることは可能です。

 

たとえば、以前記した「味噌汁を飲む」というのも、じつはトレーニングのひとつでした

味噌などの発酵食品を摂るということは、そこに含まれる微生物が腸内環境を整えるとともに、ボス細胞に刺激を与えてがんなどに対抗する力を高めてくれる、まさに「腸トレ」とでもいうべきものなのです。

 

このような食生活や運動など、さまざまな生活習慣を改善していけば、私たちの健康をつかさどるボス細胞は今よりもずっと強くなり、私たちの身体を健康に導いてくれます

 

さらにボス細胞の可能性は、鍛えれば強くなるということだけではありません。

なんと、ボス細胞は「薬」になることがわかっています。

その薬とは、ボス細胞の「体内の免疫細胞に対して外敵の特徴を教える」という能力を利用してがん治療に応用した「がんワクチン」のことです(現在、開発段階であり効果が証明されていない)。

 

免疫力が弱まると、がん細胞が増えるのを抑えられず、がんを発症してしまいます。

つまり、がんを抑えるためには、弱くなってしまった免疫の力をもう一度活性・強化し、攻撃力を強めてがんをやっつければいいわけです。

 

そこで、ボス細胞の元となる細胞を患者さんの血液中から取り出し、体外で人工的に成長・活性化させる。

さらに、がんの目印を認識させて確実に免疫の司令塔として働けるようにします。

そうしてから患者さんに投与し、体内でがんに対する免疫反応を起こさせる。

これが、がんワクチンのしくみで「樹状細胞治療」と呼ばれるものです。

 

このワクチンは患者さん本人がもともと持っている免疫の力を高めてがん細胞だけを攻撃するようにしているため、正常な細胞までも攻撃してしまう抗がん剤などに比べて副作用が少ないのが特長です。

しかも、この「樹状細胞治療」の可能性は、がんだけに限ったことではありません。

 

ボス細胞は、体内のほかの免疫細胞に外敵の特徴を伝えて攻撃命令を出すことができる一方で、免疫の過剰な活性化を抑える力も持ち合わせています。

この働きを利用すれば、花粉や食物などの無害な異物や、自分の細胞を攻撃してしまうことで発症する病気への臨床応用ができると期待されているのです

 

現在、関節リウマチや多発性硬化症潰瘍性大腸炎クローン病などの自己免疫疾患や、喘息、花粉症、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患に対する新たな免疫療法の開発が進められています。

 

私たちの健康の要であり、しかも万能薬にもなりえるボス細胞――。

 

この細胞に無限の可能性が秘められているからこそ、今、樹状細胞は“ボス”細胞として注目されているのです。

「免疫力をあなどるな! より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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