人生の師

 

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人生の師

 

孔子は、60にして耳順う、と語った

 

60にして、人のいうことに素直に耳を傾けられるようになった、って、と、孔子に突っ込みを入れてしまいそうになった。

この人生論を初めて目にしたときのことだ。

 

30にして立つ、40にして惑わず、50にして天命を知る……と、人生を誇り高く語ってきたのに、この着地?

続いて「心の欲するままに生きても人の道を踏み外すことがなくなった」なんて、あまりにも、しょぼいような気がしたのである。

 

しかし、後に脳科学で人生を分析してみて、この言葉の意味の深さを知った。

 

60になると、目の前の若者の本質がすとんと腹に落ちるから、その若者が何かわけのわからないことをまくしたてても、彼の魂のメッセージを聞いてやれる、ことばの底にある真実や悩みをくみ取ってやれる、ということではないだろうか。

 

若い世代は、60代以上の人生の師を持つべきである。

これほどの、人生羅針盤はない。

特に、惑える30代、もがく40代は、成熟脳世代の友人を持つといい。

まるでモーゼのように、混沌の海を割って、道を作ってくれるに違いない。

 

 

しかしながら、難しいのは、その成熟脳が自分にとって、いい方向性への達人かどうかだ。

 

先にも述べたけれど、ネガティブ達人の即断・即決・即行に巻きこまれたら、たいへんなことになる。

どんな知性も太刀打ちできない。

ポジティブすぎる達人も、人によっては疲れるし。

 

脳科学の師は、こう言った。

「成熟脳世代の言うことには、いちいち理由を求めず、素直に従ってみなさい。すると、迷える世代にも、不思議と人生の道筋が見えてくる。ただし、その相手は選ばなければならない。尊敬できる老人の言うことは、四の五の言わずに素直に受け止め、尊敬できない老人からは、一目散で逃げることだ」

「成熟脳 脳の本番は56歳から始まる より」

 

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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。

このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。

高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12なのです。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

あきらめずにチャレンジし続ければ、復活の日はいつか訪れるかもしれません。

 

ビタミンB12について?

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