誰もが人生の達人になる
誰もが人生の達人になる
本質の回路は、膨大な失敗の果て、成功事例をいくつも重ねて、脳に仕上げられる回路であり、人に教えられたり、「一方向の成功事例」だけを恣意的に繰り返すだけでは手に入らない。
長く生きること。
たくさん泣くこと、転んで傷ついて立ち上がること。
それだけが、脳を成熟させる。
つまり、人生そのものである。
見方を反転させれば、人生は、脳を成熟させるために、わざと過酷なようにデザインされている、という捉え方もできる。
私たちの脳に宿った意識は、本当は、宇宙の外からやってきていて、意識のレイヤを上げるために、この宇宙で修行しているのかも。
なぜなら、才能がある人ほど、人生から大きな苦難を突き付けられているからだ。
そして、それを乗り越えて、大輪の花を咲かせる。
脳科学的には「苦難を乗り越えて、脳が良くなったから成功した」と言えるのだが、才能がある人には、そもそも凡人に降りかからないような苦難が降りかかることが多いように思えてならない。
というわけで、苦難が降りかかったとき、「なぜ、私だけ?」なんて嘆きたいときには、「私って特別な才能がある、神に選ばれた人なんだ」と思えばいい。
逆に、環境に恵まれ、失敗を回避する育ちをしてきた人も、それはそれで成熟する。
依存の達人になれるからだ。
上手に甘えたり、品位を失わずにやんわりと人を攻撃できたりするので、周りが言うことを聞いてしまう。
56歳まで生きて、人生の達人にならない人はいない。
中には、あまり周りに威張れない達人、たとえば卑屈の達人や、何もしないことの達人もいるけれど、脳は、世間でいう「いい人、気高い人」のありようなんて知ったことじゃないからね。
繰り返してきたことの、達人域に入るだけだ。
ネガティブの達人は、人のことばをすべて、見事なまでにネガティブに変換してしまう。
同じことが、ここまでダークになるのか、と感心するくらいの「変換器」。
その装置の本質は、56歳を過ぎたら、もう変えられない。
というわけで、56歳を過ぎた困った人には、できるだけ関わらないことだ。
一目散に逃げること。
隣人や親や上司だったりして、やむなく傍にいることになっても、そのことばを心で聞いてはいけない。
つまり、相手にせず、気にしないことだ。
「成熟脳 脳の本番は56歳から始まる より」
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脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。
このシナプスは、歳をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのためには、それに必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12なのです。
脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。
あきらめずにチャレンジし続ければ、復活の日はいつか訪れるかもしれません。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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