目からウロコの発酵食パワー

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目からウロコの発酵食パワー

 

みそ、しょう油、漬物、納豆……。

私たちの身近には多くの発酵食品がごく当たり前に存在しています。

ところで、そもそも「発酵」とは何なのでしょうか。

 

辞書で引いてみると、「酵母・細菌類などの微生物が、有機化合物を分解してアルコール、有機酸、炭酸ガスなどを生ずる作用。酒、しょう油、味噌などはこの作用を利用して製造する」とあります。

これでは専門的で理解しにくいと思いますが、要するに、微生物が人間のからだによい物質を生み出すはたらきのことです。

 

そのはたらきを利用してつくった発酵食品には、健康長寿をサポートする4つの重要な機能があります。

 

 

  • 栄養素が分解されて、からだに吸収されやすい
  • 分解された栄養素が、新たな効能を生み出す
  • 微生物のはたらきにより、新たな栄養素を生み出す
  • 食品の毒性が下がる

 

 

なかでもとりわれ、本来なかった新たな栄養素を生み出すという点が、発酵食品の大きなメリットです。

 

たとえば、納豆。

これは大豆に納豆菌が繁殖することでできますが、その発酵の過程で成長を促すビタミンB2が10倍に増加するほか、老化を防ぐビタミンKやペプチドといった本来の大豆にはない栄養素が生まれます

それにより、血栓を予防する、血圧の上昇を抑制するなどの新たな効能が加わるのです。

 

このように健康長寿をサポートしてくれるうれしい効能が、発酵食品それぞれに備わっています。

しかも、すでに栄養素が分解され、体内に吸収されやすくなっているのです。

これを生かさない手はありません。

 

ぜひ、日々の食事に積極的に取り入れてほしいのですが、その際に気をつけてほしいことがあります。

 

発酵に関わる細菌や酵母などの微生物は、高温の環境では死滅してしまうのです

加熱はおよそ60度が限度なので、たとえば味噌汁をつくるときは、沸騰後に火を止めてから味噌を解くなどの工夫をすることが大切です。

「腸を元気にしたいなら発酵食を食べなさい より」

 

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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。

そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。

ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、一度に多種類の栄養素をとることができます。

食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。

 

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが増えるといわれています。

主に動物性食品にしか含まれないというビタミンなので、野菜中心の食生活の人や、ダイエットをしているなど食事の量が少ない人は、ビタミンB12を補った方が良いとされています。

ただし、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある発酵食品には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。

加齢、胃の病気、ストレスなどでも不足します。

 

ビタミンB12について?

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