<第4章>シメのラーメンが命取りに!
《ラーメンは高糖質・高塩分の代表格》
「最後にラーメンを食べないと終わった感じがしない」という人は多いのではないでしょうか。
いわゆる「シメのラーメン」ですが、当然ながら糖質のとり過ぎになるのでNGです。
同じ理由でお茶漬けを好む人もいますが、もちろんそれもダメです。
ラーメンのめんは糖質のかたまりです。
夜遅くに食べればエネルギーを消費しないまま寝ることになり、そのままため込むことになります。
しかもラーメンは塩分も高いため血圧も上昇します。
本来休息するはずの時間帯なのに、肝臓も血管も休めなくなってしまいます。
アルコールを飲んだ後にラーメンを食べたくなる理由は、アルコールを分解する過程で体内の水分や塩分が多く失われるから。
体が水分と塩分を両方とれるラーメンやお茶漬けを求めるのです。
そこでおすすめしたいのは、シメにはみそ汁をいただくこと。
特にシジミやアサリのみそ汁は、貝類に含まれるタウリンが疲れた肝臓をいたわってくれます。
二日酔い予防には長ねぎやシメジなどの具材もよいでしょう。
ほかには渋み成分のカテキンやビタミンB群が含まれた緑茶もおすすめ。
ポリフェノールの一種であるカテキンは血糖値の上昇を抑えて糖の吸収を遅らせ、中性脂肪の合成を防ぎます。
ビタミンB群は糖質の代謝をよくする作用があります。
どうして飲んだあとにラーメンが食べたくなるの?
体の中でアルコールを分解する過程で、水分や塩分が失われます。
この失われた水分や塩分を補いたいと体が欲し、ラーメンなどの塩分を含んだ食べ物が食べたくなってしまうのです。
摂取したアルコールを体内で分解しようとする。
↓
アルコールと同量の水分や塩分が失われる。
↓
体が失われた水分や塩分を欲する!
ラーメンに含まれる内臓脂肪を増やす三大悪玉
ラーメンには糖質、塩分、早食いとお酒と一緒にとれば内臓脂肪を増やしてしまう三大悪玉が含まれています。
シメのラーメンは控えて、みそ汁や緑茶などを飲みましょう。
糖質+塩分+早食い=ラーメン
「内臓脂肪の話 より」
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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
B1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類を総称して「ビタミンB群」と呼んでいます。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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