口撃に負けない防御法=「聞き方」を身につける
言い方は自律神経と密接につながっているので、言い方によって自律神経は整うし、反対に自律神経を整えれば、一瞬で空気を変える言い方もできるようになります。
しかし、言い方には、あなたが発するものだけではなく、他人から浴びせられるものもあります。
したがって、ここでは他人の「言い方」をどのように受け止めればいいのかということについて、お話ししたいと思います。
口撃に負けない防御法、つまり「聞き方」についてです。
たとえば、
「お前は仕事が遅い。でも正確だ」
「お前の仕事は正確だ。でも遅い」
この2つの言い方をされた場合、前者はあなたを褒めていますが、後者は、決して褒めているとは言えません。
どちらも同じことを伝えているのに、語句の並べ方によって、要旨が変わってしまうのです。
後者の言い方をされた場合は、悪いほう悪いほうに解釈して、自分で自分の自律神経のバランスを乱してしまうかもしれません。
したがって、発言する側が、言い方に気をつけるのはもちろんですが、聞き手側も、不快な思いをしないために防御法を学んでおく必要があります。
ネガティブな言い方を上手に受け流し、ストレスから身を守るためには、「聞き方」上手になる必要があるのです。
「聞き方」上手になれば、何を言われてもくよくよしない
自分の「言い方」はコントロールできますが、残念ながら他人の「言い方」はコントロールできません。
つまり、自分自身がいくら「言い方」に気をつけて、自律神経のバランスを保とうと努力していても、他人から不愉快な言い方をされた場合、一瞬にして自律神経のバランスが乱れてしまうのです。
しかもそれは、不意をつかれることも多く、事前に防ぐことは難しいでしょう。
しかし、諦めることはありません。
相手からの口撃を防ぐことはできませんが、言われた際の捉え方、「聞き方」によって、自律神経のバランスを保つことは可能です。
たとえば上司から、
「お前、やっとできたのか。おせーよ!」
と言われた場合。
「はぁ、自分はどうしてこんなに仕事が遅いんだろう」
と捉えるのではなく、
「遅いけど、できたんだ」
こう解釈すればいいのです。
ネガティブな内容の中に、ポジティブな要素を見つけ出し、勝手によい方向に受け止めてしまうのです。
結局、他人は変えられません。
しかし、自分は変えられます。
何かを言われて乱された時に、どう受け止めて、どう返し、そして自分の乱れた心をいち早くどうやって元に戻すのか。
それを学ばなくてはいけません。
「聞き方」上手になれば受け止め方が身につくので、くよくよしなくなり、自律神経のバランスを保つことができます。
それは、きっとあなたの人生を変えてくれることでしょう。
「自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 より」
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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。
コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。
役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。
これが、正常なストレス反応の流れです。
ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。
こうなると、状況が一変します。
コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。
まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。
副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアでATPが十分につくれなくなる。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
ビタミンB12について?