目を閉じて5分間。他人の言葉が入ってこない空間で、自分と対話する

目を閉じて5分間。他人の言葉が入ってこない空間で、自分と対話する

 

自分で自分に話しかける

 

実は最も大切にするべきものは、自分への「言い方」です。

自分で自分に話しかけるのです。

 

自分との対話は他人を介在しないので、どう進めるかはすべてあなた次第です。

ミスをしたとき、ある人は「なんでオレはこんなこともできないんだろう」と問いかけるかもしれませんし、またある人は「あそこを怠ったのが問題だったな。よし、次はどうしたらミスを防げるだろうか?」と自分に問うかもしれません。

そしてまたある人は、そんなことを自問自答する余裕もなく、時を過ごしていることでしょう。

おそらく、ほとんどの方は自分に質問などしていないのではないでしょうか。

ミスを検証するにしても、自分対自分は常にダイレクトなので、いちいち自分に質問などせず、感覚的に答えを導き出すのがクセになっていると思います。

 

しかし、自分に対する「言い方」を常に実践してほしいと思っています。

ひとり言のような短いものではなく、もう一人の自分がいて、話しかけるイメージです。

何かが起きた時、サラッと頭の中でやり過ごすのではなく、目を閉じて5分間、あなた対あなたで、実際に口に出して対話をしてほしいのです。

 

ポイントは、心の中でやりとりするのではなく、口に出して話をするということです。

なぜなら、脳内で対話をすると、感情がそのまま行き来するだけなので、いわゆる“早口”になってしまいます。

話すときは「ゆっくり」がポイントです。

自分と対話する際も、口に出して話をすることで自ずとゆっくりになりますし、自分の言葉が耳から入ってくることで、内容を客観視できるようになります。

 

 

他人の叱責をそのまま自分に問いかけない

 

仕事で大きなミスをした時はまず対応に追われますし、自分と対話している余裕はほとんどないと思います。

周りからも責められるので、投げかけられたその言葉を「自分から自分への言い方」と勘違いすることもあります。

しかし、「お前、この仕事むいてないんじゃないの?」と言われたからといって、それをそのまま自分に投げかける必要はありません。

なぜなら、それはあくまでも他人からの「言い方」であり、自分への「言い方」とは異なるからです。

 

仕事で失敗した時は、そんな他人からの言い方に惑わされず、次のような言い方を自分にしてみてください。

 

自分A「一生懸命、本当にやったのかな?」

自分B「もしかしたら、どこか甘かったのかもしれない」

自分A「慣れている仕事だから、気がゆるんでいたんじゃないかな?」

自分B「それが結果に出てしまったのかもしれないな。反省しないといけない」

自分A「確かに反省は必要だけど、失敗したことはもう取り返しがつかないよ……」

自分B「そんなにウジウジするなよ。失敗したのはもう仕方ないんだから、大切なのはこれから先だ。どうやって取り組んでいくかを考えよう」

 

ミスをした直後は余裕がないのはわかりますが、たった5分で構いません

他人の言葉が入ってこない空間で、自分と対話をしてください

そうすれば、徐々に自律神経のバランスが整ってくるので、ミスを引きずらずに巻き返しを図れます。

「自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 より」

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心の病との関連で関心を集めているストレスホルモンが「コルチゾール」です。

コルチゾールは、副腎から分泌されると、血液にのって体内を循環しながら、エネルギー源の補充などの重要な役割を果たします。

役割を終えると脳にたどり着いて、脳に吸収されます。

これが、正常なストレス反応の流れです。

 

ところが、主に「我慢するストレス」状態が長い期間にわたって続き、ストレスが積み重なっていくと、コルチゾールがとめどなく分泌され続けるようになってしまいます。

こうなると、状況が一変します。

コルチゾールが脳にあふれて、その一部をむしばんでいくのです。

まさに、ストレス反応が暴走して、ありふれたストレスが「キラーストレス」と化してしまうのです。

 

副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。

ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。

そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。

その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。

 

また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。

私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。

このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。

ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアATPが十分につくれなくなる。

ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/