第5章 「迎えられた朝」に感謝する
第5章 「迎えられた朝」に感謝する
感謝ほど自律神経を整えてくれるものはない。
さまざまな講演、テレビ、ラジオ、多くの書籍などでこのメッセージを発し続けています。
今、辛い状況にある人、ストレスを抱えている人、“たいへんな上司”に仕えて地獄の日々を送っている人もいるでしょう。
それは本当に苦しいことだと思います。
私にも経験があるので、実感を持って感じることができます。
しかし、それでも私は「朝を迎えられたことへの感謝」が大切だと感じます。
人によっては、感謝どころか自分の境遇を恨み、文句のひとつもいいたい心境かもしれません。
人の死をいつも間近で見ていて思うのですが、それがどんなに最悪の日々だったとしても、私たちが迎えた朝は「誰かが迎えたくても、迎えられなかった朝」なのです。
その重みを思い出すと、どんな最悪の状況でも「やっぱり今日一日がんばろう」と思います。
人によっては体のどこかが痛かったり、体調が優れない人もいるでしょう。
がんばろうと思っても、がんばれない人もいるでしょう。
それはそれで構いません。
でもどんな人でも「自分が朝を迎えられたこと」に感謝することはできます。
ただ、感謝すればいいのです。
口に出してもいですし、心の中で思っても構いません。
感謝の念を心の中で抱いた瞬間、わずかでも気持ちはすっきりと整理され、自律神経は整います。
朝を迎えられたことに感謝して、あとは、自分ができることを精いっぱいやればいいのだと思います。
漠然と生きるのではなく、生きている重みを感じながら生きる。
大事なことだと思います。
「はじめる習慣 より」
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ハーバード大学が20年にもわたって行なった調査によると、激しい怒りの後には、急性心筋梗塞や狭心症などの心臓発作を起こすリスクが4.7倍まで急上昇するそうです。
ただ、血管に悪いとわかっても、怒りや嫉妬といった感情は自然に湧き上がってくるもの。
完全になくすということはできません。
避けることはできないのなら、湧き起こってきた怒りを以下に鎮めるか、ストレスが持続しないように、いかに発散するかが大事です。
カーッと頭に血が上ったとき、簡単にできるリラックス法が、息を吐くということ。
ふーっと腹式呼吸で息を吐くと、副交感神経の働きを強めてくれます。
オフィスでも、どこでもすぐにできるのでおすすめです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
ビタミンB12について?