第2章 <酢>血流を改善し脳梗塞も予防、筋活にも!
ここに効果的!→きん(筋)けつ(血管)のう(脳)
日本が長寿大国なのは、酢を使う料理が多いのも一因だと考えています。
昔の家庭では酢の物をよく食べ、毎朝梅干しを食べる習慣がありました。
酸味のもとになるクエン酸には、血液をきれいにして血流をよくする作用があります。
高血圧を防ぎ、食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることで、糖尿病や脳梗塞の予防にも。
クエン酸には、血液中の乳酸を分解して新陳代謝をうながすサイクルがあり、疲労回復効果も期待できます。
いつもの料理に酢をサッとふりかければ、酸味が加わって減塩になるし、牛乳に酢を入れるとラッシー風になってぼくのお気に入り。
ぼくは、筋活のときは泡盛のもろみから作られるもろみ酢を水で薄めて飲んでいます。
酸味がまろやかで飲みやすく、アミノ酸も豊富。
筋肉づくりに貢献してくれます。
運動をする前に飲むと、筋活と、持久力の増強が行われているように感じます。
健康長寿のみなもと!
・脳梗塞を予防
・高血圧を予防
・疲労回復
レシピのいらない食べ方
牛乳に酢をまぜると、とろみが出て、飲むヨーグルト風のさわやかなドリンクになります。
酢はなんでもいいけれど、ぼくはりんご酢を入れるのが一番好き。
1杯飲むと疲れがとれ、朝の目覚めもよくなります。
酢に含まれるクエン酸には、カルシウムの吸収を高める働きがあります。
そのため、牛乳のカルシウムも酢と一緒に飲むことで吸収がよくなり、骨活にも一役かってくれます。
酢はレモン果汁に置きかえてもオッケー。
はちみつを少し入れると、飲みやすくなりますよ。
分量の目安(1人分)
牛乳…200ml
酢…小さじ2(お好みでりんご酢などに変更してください)
「鎌田式 長生き食事術 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。
ビタミンB12について?