第2章 <オクラ>ねばねばで血糖値を下げ、ねばっこく長生き ここに効果的!→けつ(血管)のう(脳)ちょう(腸)

第2章 <オクラ>ねばねばで血糖値を下げ、ねばっこく長生き

ここに効果的!→けつ(血管)のう(脳)ちょう(腸)

 

オクラのねばねばの正体は、糖たんぱく質や、ペクチンという食物繊維。

ねばねば成分には、悪玉コレステロールを減らし、腸内の善玉菌を増やしてくれる働きがあります。

血圧を下げて脳疾患の予防にも一役かってくれるし、食後の血糖値上昇をゆるやかにするため、糖尿病予防も期待できます。

 

おすすめは、オクラ水。

ヘタを切ったオクラを水に漬けて、冷蔵庫で一晩寝かせると、オクラの成分が溶け出てぬめっとした液体になります。

オクラには、マグネシウムなどの電解質もたっぷり。

高齢者にこむら返りは脱水症状による電解質不足が原因のことが多いので、ぜひ試してみてください。

ぼくは、疲労を回復させるクエン酸が入ったもろみ酢を入れて愛飲しています。

取り出したあとのオクラも、炒め物などに利用できてムダがありません。

 

なお、こんぶ、もずく、さといも、やまいも、モロヘイヤなどの植物のねばねば成分もペクチン性多糖類で、どれも血糖値の上昇を防ぐ作用があります。

 

 

独特のねばりが元気のもと!

 

・腸を整える

・血圧を下げる

・悪玉コレステロール減少

・こむら返りを予防

・食物繊維・葉酸カリウム・β-カロテン・マグネシウムビタミンB1

 

 

レシピのいらない食べ方

安眠効果も期待!「オクラとレタスのスープ」

輪切りにしたオクラと水、鶏ガラスープをなべに適量入れて、ひと煮たち。

食べやすい大きさにちぎったレタスを加え、溶き卵をちらせて完成です。

最後にお好みでごま油をひとたらし。

オクラのねばねば成分にはたんぱく質の吸収を助けてくれる働きもあるため、卵などのたんぱく食品と一緒にとるのがおすすめです。

オクラやレタスに多いカリウムは、塩分を排出し血圧を安定させる働きがあります。

塩分の捕り過ぎやむくみ対策にも、ぜひ!

 

分量の目安(2人分)

オクラ…5本

レタス…3~4枚

…1個

…2カップ

鶏がらスープの素…小さじ2

ごま油…小さじ1

「鎌田式 長生き食事術 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。

 

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、活性酸素やホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/