ウイルスの増加を抑える体温37℃

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ウイルスの増加を抑える体温37℃

● 発熱によって免疫細胞の働きが活発化する。
● 自然免疫の機構が活発に働くことを「抵抗力がある」という。

≪発熱は病原体への大きな攻撃≫

1個のウイルスは8時間で100個に、24時間で100万個にふえ、数千万個にふえると症状が現れるといわれます。
数十個のウイルスが細胞に侵入すると、数日で症状が現れます。

マクロファージはウイルスを飲みこんで分解する際、情報を伝える物質(サイトカイン)を放出します。
これによって免疫細胞が活性化します。
この物質のひとつであるインターロイキン1は、血流にのって脳の視床下部にある体温調節中枢に働きかけて、体温を高くします。
体温が37℃よりも高くなると、ウイルスの増殖する速度は鈍くなり、免疫細胞の活動は活発になります。
薬による解熱は、免疫活動の妨げとなることがあります。

≪自然免疫(抵抗)力があるとは≫

この段階でインフルエンザウイルスの増殖が止まれば、インフルエンザは終えんを迎え、症状も軽くてすみます。
ここまでのウイルスを排除しようとする免疫系の働きを自然免疫といいます。
これが一般的に病気に対する「抵抗力」とよばれるものです。

抵抗力のある状態とは、皮膚や粘液が十分に働き、全身の血行がよい状態であれば、線毛細胞の働きもよくなり、粘液の分泌も不足しません。

病気のときに、だるさや食欲不振が起こるのは、感染部位で抵抗力を高めるためにほかの部位で機能をおさえているからです。
体内に侵入した微生物に対しては、胃酸やリゾチームなどの細菌成分が化学的に攻撃を加えます。

◆ インフルエンザの特効薬、リン酸オセルタミビルとは

インフルエンザの特効薬として注目されているリン酸オセルタミビル(商品名:タミフル)とは、抗インフルエンザ薬のことです。

インフルエンザウイルスは細胞に付着して、細胞内に遺伝子を送りこむと、ノイラミニターゼ(N)を利用して細胞からはなれ、同じようにつぎつぎと感染を繰り返していきます。

リン酸オセルタミビルはこのノイラミニターゼの働きを阻害して増殖を防ぐものです。
ウイルスを破壊することはできません。

発症から48時間以内に服用すれば、多くの場合、症状を緩和し、回復までの時間を早めることができます。

しかし、この薬を服用した患者さんから副作用が報告されていることから、服用中は慎重に経過を見ることが大切です。

『発熱にもパターンがあり、1日の差が1℃以内の稽留熱(けいりゅうねつ)、1日の差が1℃以上ある弛張熱(しかんねつ)、高熱と無熱が間欠的に現れる間欠熱(かんけつねつ)などがあります。』
「体をまもるしくみ辞典 より」

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≪ビタミンB12の働き≫

(1)核酸たんぱく質の生合成
ビタミンB12は、生体で最重要とされる核酸たんぱく質の生合成を司っています。
新しい核酸、たんぱくが生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わり、ビタミンB12の「修理工」的機能が発現します。
その結果が時には若返りにもつながることとなります。

(2)補酵素としての機能
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。

(3)神経の修理・再生
ビタミンB12は切断された神経繊維の再結合と機能回復、神経興奮の伝わり方(興奮電動速度)の増大、破壊された神経組織の周辺での幼若神経の新生など、”修理工”としての効果を持っています。

(4)免疫調整
生体内に異物が侵入し、これが生体の防御システムによって異物として認識されると、それを抗原とする抗体が生産されます。
この抗体は蛋白質ですので、ここでまた蛋白質の生体内合成系の問題が登場します。酵素蛋白の生合成にビタミンB12が関与しますので、”当然”免疫抗体の形成という名の蛋白合成にも同様な関与が推定されます。
ビタミンB12は、蛋白質核酸の生合成を推進しますので、免疫学的な効果、たとえば抗体(蛋白質)産生が強化されても不思議ではありません。

脳と神経の修復・再生のビタミンB12
http://www.endokoro.com/
http://www.endokoro.jp/
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12
http://www.endokoro.jp/libra_g.html