
<カルシウム情報>カルシウムの吸収をよくするもの、悪くするもの
≪カルシウムの吸収をよくするもの、悪くするもの≫
カルシウムは食品によって吸収率が違います。
牛乳や乳製品が約50%、小魚が約30%、青菜が約18%です。
牛乳の吸収率が高いのは、牛乳に含まれる乳糖や、リジン、アルギニンといったアミノ酸がカルシウムの吸収を高めるからです。
CPPは工業的にもつくられ、効率よくカルシウムを摂取するための助けとして注目されています。
酢やレモン、りんごなどに含まれるクエン酸もカルシウムの吸収率をよくします。
小魚や野菜の料理に生かしましょう。
良質のタンパク質はカルシウムの吸収を高めますが、とりすぎは逆に排泄量をふやすので注意しましょう。
カルシウムの吸収を阻害する物質もあります。
ほうれんそうに含まれるしゅう酸や、豆類、穀類に含まれるフィチン酸、食物繊維などです。
こうした食品はカルシウムの供給にマイナスでも、ほかのミネラルや栄養素のことを考えると、しっかりとりたいものです。
極端に偏った食べ方さえしなければ大丈夫です。
本来からだは、必要なものは吸収率を高めるようにはたらきます。
不足している人ほど吸収率が高いのです。
≪骨密度のピークは20歳若者も骨粗鬆症の予備軍≫
女性は出産で多量のカルシウムを失います。
骨粗鬆症の予防には、若いうちからのカルシウムの貯蓄が大切です。
カルシウムはどの年齢においても不足傾向にあります。
食事摂取基準では、目安量と実際の摂取量の差があまりに大きいので、目安量と摂取量の中央値をとって目標量を設けています。
高齢になるにつれて骨粗鬆症を意識するためか摂取量がふえますが、それでも50~60歳代の目安量の充足率は78~86%にすきません。
10~20歳代の充足率の低さは顕著です。
カルシウムの貯蓄ができるのは35歳までといわれたのは昔のこと。
最近は骨密度のピークは20歳までで、それ以降はがんばってとっても支出を抑えるだけといわれるようになりました。
若年時の摂取量が多いほど骨密度が高いことがわかってきたことから、食事摂取基準では、8~17歳の目安量を従来の1.2~1.4倍にふやしています。
しっかり、カルシウムをとって、運動をしましょう。
ビタミンDもカルシウムの吸収を高めます。
充分なカルシウムとビタミンDの摂取により、高齢者でも骨を丈夫にできるという報告もあるので、成長期を過ぎた人もまだ間に合います。
≪1日の目安量(mg)≫
成人男性 : 650~900
成人女性 : 600~700
幼児 : 400~600
学童 : 600~950
生徒 : 850~1100
≪1日の目標量(mg)≫
成人男性 : 600~850
成人女性 : 600
幼児 : 400~550
学童 : 600~800
生徒 : 650~600
≪1日の上限量(mg)≫
成人 : 2300
「からだに効く栄養成分バイブル より」
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筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳・神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、胃の内因子(胃から分泌されるたんぱく質の一種)と結びつくことにより吸収されますが、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために 大量のビタミンB12を補給する必要があります。
高齢者で吸収が悪くなっている人も同様です。
ビタミンB12は動物性食品にしか含まれていないので、菜食主義の人も欠乏症が心配です。
高齢者で吸収が悪くなっている人も同様です。
ビタミンB12は動物性食品にしか含まれていないので、菜食主義の人も欠乏症が心配です。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12について