
<鉄情報>お茶のタンニンや食物繊維は鉄の敵!?
≪ビタミンCが鉄の吸収率をアップする≫
鉄の吸収率は、平均してたったの8%です。
欠乏している人ほど吸収率が高まるとはいえ、貧血の予防のために、少しでも多くとる工夫をしたいものです。
まず、鉄の供給源としておすすめは、赤身の魚や肉類です。
これらの動物は、人と同じように、筋肉中に酸素を取りこむためのミオグロビンをもっています。
ミオグロビンに含まれるヘム鉄は大変吸収がよいのです。
鉄には種類があって、植物性食品に含まれる非ヘム鉄の吸収率が5%なのに比べ、赤身の肉や魚に含まれるヘム鉄は、23~35%と吸収率がよいのです。
植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、ビタミンCがあると吸収率が高まります。
献立にオレンジジュース1杯加えれば、鉄の吸収率が5.7~12.9%に上がります。
鉄の調理器具を使うと、とる量をふやす助けになります。
実験によると、ただ炒めただけではだめで、トマトなどの酸を含む食品を長時間煮込む料理にすると、鉄がふえます。
≪お茶のタンニンや食物繊維は鉄の敵!?≫
鉄の吸収をじゃまするものに食物繊維、カルシウム、無精製の穀類や、豆類の皮に含まれるフィチン酸、お茶に含まれるタンニンなどがあります。
食物繊維と鉄の吸収率については、調べられています。
1日20~30g以上の食物繊維をとると鉄の吸収率は下がります。
しかし、1週間もすると、鉄の吸収率は食物繊維にじゃまされなくなるのです。
からだは必要なものはちゃんと取り入れる努力をしています。
ほかのタンニンやフィチン酸については、じつのところ、どの程度、吸収を妨げるのかよくわかっていません。
もちろん、朝食に紅茶を飲むよりは、オレンジジュースを飲むほうが鉄のためにはよいのですが、神経質になる必要はありません。
≪貧血が治ったあともしばらくは鉄を補給しよう≫
鉄欠乏性貧血は、鉄を補給すれば容易に治ります。
しかし、貧血の症状がとれたからといって安心しないで、しばらくは鉄の補給をつづけましょう。
鉄を補給すると骨髄へ運ばれて、赤血球がつくられるので、ひとまず、貧血は治ります。
血液検査の測定値も正常になるでしょう。
しかし、鉄の貯蔵庫は、そうそう、すぐにはいっぱいになりません。
貯蔵庫を充分に満たしておかないと、また、すぐに再発してしまいます。
貧血が治り、血液検査の測定値も正常に戻ってから数ヶ月は、根気よく鉄の補給をつづけるのが、再発を防ぐ秘訣です。
≪1日の推奨量(mg)≫
成人男性 : 7.5
成人女性 : 10.5
妊婦 : +13
授乳婦 : +2.5
≪上限量(mg)≫
成人男性 : 50~55
成人女性 : 40~45
「からだに効く栄養成分バイブル より」
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筋肉が動くように脳から指令を伝える神経が、正常に働くためには、いくつものビタミンB群の仲間が必要です。
どのビタミンが不足しても神経は正常に働いてはくれません。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳・神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ビタミンB12は、胃の内因子(胃から分泌されるたんぱく質の一種)と結びつくことにより吸収されますが、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために 大量のビタミンB12を補給する必要があります。
高齢者で吸収が悪くなっている人も同様です。
ビタミンB12は動物性食品にしか含まれていないので、菜食主義の人も欠乏症が心配です。
高齢者で吸収が悪くなっている人も同様です。
ビタミンB12は動物性食品にしか含まれていないので、菜食主義の人も欠乏症が心配です。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働きます。
ビタミンB群はバランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12について